管理薬剤師をやりたくないのですが、打診されていて困っています。しかし本当に断って良いものでしょうか。

管理薬剤師になりたくないということは、今の働き方の方が自分に合っているということなんじゃろう。今の働き方を続けられるというのは大きなメリットじゃな。管理薬剤師になると、業務量が増えたり、責任が増えたりすることもあるからのう。

たしかに、責任が増えるのは不安です…。プレッシャーもありますし…。

そうじゃな。そのプレッシャーを感じずに、自分のペースで働けるのは大きなメリットじゃよ。特に、プライベートな時間を大切にしたい人や、子育てや介護と両立しながら働きたい人にとっては、管理薬剤師にならないという選択はアリじゃ。

自分の時間をしっかり確保できるのは、確かに魅力的です。

また、現場での患者さん対応が好きな人にとっては、管理薬剤師にならない方が良い場合もあるんじゃ。管理薬剤師になると、どうしても業務の中心が事務作業やマネジメントに移ってしまい、患者さんとの直接的な関わりが減ることが多いからのう。

確かに、私も患者さんと直接お話しするのが好きなので、管理薬剤師になるとその時間が減ってしまうのは少し寂しい気もします。

その通りじゃ。だからこそ、自分のやりたいことに集中できる環境を選ぶのも良いことなんじゃよ。無理にキャリアアップを狙わず、自分の得意なことを伸ばしていくのも一つのキャリアの形なんじゃ。

無理にキャリアアップしなくても、自分らしく働ける道もあるんですね。

そうじゃ。キャリアアップだけが正解ではなく、自分の働き方にあった道を選ぶことも大事じゃからな。長く続けることができる働き方を見つけることが、結果的に満足のいくキャリアに繋がるんじゃよ。

しかしのう、断ることにもデメリットはあるんじゃよ。まずは断ることで、周りとの人間関係に影響が出る可能性じゃな。特に、上司や同僚に「やる気がない」と思われたり、職場での立ち位置が気まずくなることもあるからのう。

周りからどう思われるかは、やっぱり気になりますね…。今まで築いてきた人間関係もありますし。

そうじゃのう。特に小さな薬局やスタッフの人数が限られている職場だと、一人一人の役割が重要になるから、断ることで他のスタッフに負担がかかると、周囲からのプレッシャーが増すことも考えられる。

そういったことも踏まえて、きちんと周りとのコミュニケーションを取る必要があるんですね。

その通りじゃ。のちほど、管理薬剤師の断り方については話すが、言い方を工夫することで、人間関係の悪化は防げるし、周囲の理解を得やすくなるから過度に心配せんで良いぞ。

少し安心しました。それでも、断ったことで将来のチャンスが減ってしまうのは心配です…。

ふむ、それも大事な考えじゃな。キャリアアップの面でも、断ることで影響が出ることがあるんじゃよ。例えば、管理薬剤師になることで得られるマネジメント経験や、リーダーシップスキルが評価されることが多いんじゃ。それを逃すと、後から管理薬剤師になりたいと思ったときに、そのチャンスが回ってこないこともあるかもしれん。

一度断った後で、「やっぱりやりたいです」って言うのは難しいですよね。

そうなんじゃよ。一度断ると、他のスタッフが管理薬剤師に就任してしまうこともあるし、周りから「断ったのにやりたいの？」と思われることもあるじゃろう。だからこそ、断る前に自分のキャリアプランや現状の仕事とのバランスをよく考えることが大事なんじゃよ。

なるほど、自分の今後のキャリアをしっかり見据えたうえで、断るかどうか決めることが大切ですね。

もし「管理薬剤師をやりたくない」と決めたら、その伝え方も大事じゃぞ。ただ単に「やりたくない」と言うだけではいけないんじゃ。

たしかに、ただ「やりたくない」と断るだけだと、やる気がないと思われてしまいそうですね。それは避けたいです。

そうじゃ。自分がどのようなキャリアを歩みたいのか、その意思表示をしっかり伝えることが大事じゃ。自分のビジョンを説明することで、相手も納得してくれるはずじゃ。

なるほど。たとえばどのように伝えるといいんでしょうか。

たとえば「私は管理業務よりも患者さんと近い距離で働くことが好きなので、今は薬剤師としての専門性を磨いていきたいです。」などじゃ。

なるほど、そうすれば自分の気持ちをしっかり伝えられますね。

そして、そのキャリアが会社にとってどのようなメリットがあるかを伝えれば、相手も納得してくれるはずじゃ。たとえば「その専門性を磨くことで、薬局全体のサービス向上に貢献できると思っています」といった具合に、会社にとっての利点もアピールするんじゃよ。

ネガティブな言い方をせずに、自分の意志やキャリアの方向性を伝えると、言われる側も嫌な気持ちはしなさそうですね。

そして、もう一つ大事なのは、相手の提案に対して感謝の気持ちを示すことじゃ。「管理薬剤師の候補としてご検討いただき、がとうございます。」と一言添えるだけで、相手の受け取り方が大きく変わるんじゃ。結局は、お互いに気持ちよく話を終わらせることが大事だからのう。

感謝の言葉も忘れずに伝えると、お互いに良い気持ちで話を終えられそうです！

ここまでは管理薬剤師のオファーを断る方法について話してきたが、個人的には思い切って管理薬剤師をやってみるのも一つの選択肢として良いと思っておるんじゃ。

それは何ででしょうか。

まず管理薬剤師をやる機会はそこまで多くないからのう。管理薬剤師の経験は転職時に大きなアピールポイントになるし、キャリアアップのための一歩ともなるんじゃよ。

将来的なスキルアップにつながるなら、いま頑張ってみるのも良いかもしれませんね。

そうなんじゃ。特にどんなキャリアを描いていきたいか明確じゃないなら、とりあえず管理薬剤師を経験してみるのは悪くないじゃろう。やってみたら意外と向いているということもありうるからのう。

たしかに、やってみたら意外と向いていたということもありますもんね！

管理薬剤師は責任も大きいが、その分得られるメリットもあるんじゃよ。例えば、管理薬剤師の経験はリーダーシップスキルを高める絶好の機会じゃ。薬剤師は特にリーダーシップのある人材が少ないからのう。リーダーとしての経験は今後のキャリアにも大きく役立つじゃろう。

管理薬剤師をやってみることも悪くない気もしてきました。やってみることで、自分のキャリアについて考えるきっかけにもなりそうですね。

この会社では6ヶ月だけ管理薬剤師として頑張るという期限を設定するだけでも、心理的に頑張りやすいんじゃ。修行期間と割り切って頑張って、もっと待遇の良い管理薬剤師の求人に応募してみるのも良いじゃろう。

ゴールが見えると、つらいことがあっても頑張りやすそうです。最初は勇気がいると思いますが、経験は未来の自分を助ける力になりますからね！

もし修行期間を終えて、別の会社で頑張るという選択をした場合は、ワシが相談者さんにぴったりな転職サイトを提案できるから、改めて相談しに来ておくれ。