力価計算の簡単なやり方を学びましょう。このページの内容を理解すれば、スラスラと力価を計算できるようになりますよ。
すぐに覚えられる力価計算の公式もご紹介します。ぜひ現場で使ってみてください。
力価計算と呼ばれるものは大きく分けて2種類あります。それが以下の2つです。
この2つの力価計算は、それぞれ異なる目的で使われます。それぞれの目的を理解しておきましょう。
成分量から製剤量への計算とは、実際に量り取る薬の量を計算のことです。
具体例を出すと、『〇〇ドライシロップ1.5% 10mg』と処方せんに記載されていた場合、「何gの〇〇ドライシロップ1.5%を量り取れば、有効成分10mgが含まれるようになるかを計算する」ということを意味します。
薬局でいう力価計算は、この成分量から製剤量への力価計算のことを指すことが多いかと思います。
製剤量から成分量への計算は、服用量が適切かを判断する目的でします。
具体例を出すと、『〇〇ドライシロップ1.5% 0.67g』と処方せんに記載があった場合、「〇〇ドライシロップ1.5% 0.67g中に、有効成分が何mgが含まれているかを計算する」ということです。
では、それぞれの簡単な計算方法について解説します。
先ほどの「〇〇ドライシロップ1.5% 10mg」を例に解説します。この計算では、「何gを量り取れば、有効成分の量が10mgになるのだろう?」と考えてください。1.5%とは「1000mg中に1.5%だけ有効成分が含まれている」という意味です。つまり、1000mg中には15mgの有効成分が含まれています。
求めたい製剤量をX gとしたとき、比例式で表すと以下のようになります。
あとは比例式を解くだけです。
いちいち比例式を作って計算するのは面倒なので、考え方を理解できたら以下の公式に数字を当てはめて計算するのがおすすめです。
製剤量の力価計算の解説はこれで終わりです。練習問題を用意したので、ちゃんと理解できているか確認してみましょう。
次に製剤量から成分量を求める力価計算のやり方を解説します。「〇〇ドライシロップ1.5% 0.67g」を例に考えてみましょう。1.5%とは「1000mg中に1.5%だけ有効成分が含まれている」という意味です。つまり、1000mg中には15mgの有効成分が含まれています。
求めたい成分量をY mgとしましょう。そうした場合、比例式で表すと以下のようになります。
あとは比例式を解くだけです。
いちいち比例式を作って計算するのは面倒なので、考え方を理解できたら以下の公式に数字を当てはめて計算しましょう。
成分量の力価計算の解説はこれで終わりです。練習問題を用意したので、ちゃんと理解できているか確認してみましょう。
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