CrCl計算機
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年齢
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血清クレアチニン
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Cockcroft-Gault式による結果が表示されます


今日はCockcroft-Gault式の基本から、酵素法の補正、eGFRとの使い分けまでしっかり解説するぞ。
クレアチニンクリアランス(CrCl)とは



Cockcroft-Gault式とは

Cockcroft-Gault式
CrCl(mL/min)=(140 − 年齢)× 体重(kg)÷(72 × 血清Cr(mg/dL))
※ 女性の場合は算出値に × 0.85


酵素法で測定された血清Crの補正について






eGFRとCrClの違い・使い分け


- eGFR — 体表面積で補正された値(mL/min/1.73m²)。CKDの診断・ステージ分類に使用
- CrCl(Cockcroft-Gault式) — 体表面積補正なしの値(mL/min)。多くの薬剤の添付文書で投与量調整の基準として採用


腎機能区分の基準値


| 区分 | CrCl | 臨床上の留意点 |
|---|---|---|
| 正常 | 90 mL/min 以上 | 通常用量で投与可。腎毒性薬に注意 |
| 軽度低下 | 60〜89 mL/min | 通常用量で投与可。腎毒性薬に注意 |
| 中等度低下 | 30〜59 mL/min | 多くの薬剤で減量・投与間隔延長が必要 |
| 高度低下 | 15〜29 mL/min | 禁忌薬の確認必須。透析導入を視野に入れた設計を |
| 腎不全 | 15 mL/min 未満 | 透析患者に準じた投与設計。禁忌薬多数 |


肥満患者・高齢者のCrCl計算の注意点
肥満患者の場合




補正体重(ABW)の計算式
ABW = IBW + 0.4 ×(実体重 − IBW)

高齢者の場合




まとめ

- Cockcroft-Gault式が薬剤の投与量調整で最も広く使われる推算式
- 酵素法のCr値には+0.2 mg/dLの補正が必要な場合がある(施設・添付文書により異なる)
- eGFRはCKD診断用、CrClは薬の用量調整用。添付文書の基準を確認する
- 肥満患者では実体重によるCrClの過大評価に注意し、補正体重の使用を検討する
- 高齢者では筋肉量低下による血清Cr低値でCrClが過大評価されやすい


参考文献
- Cockcroft DW, Gault MH. Prediction of creatinine clearance from serum creatinine. Nephron. 1976;16(1):31-41.
- 日本腎臓学会. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023.
- 日本腎臓病薬物療法学会. 腎機能別薬剤投与量POCKET BOOK.
よくある質問
Q. CrClとeGFRの違いは何ですか?
A. CrCl(Cockcroft-Gault式)は体表面積補正なしの値(mL/min)で、多くの薬剤の添付文書で投与量調整の基準に使われています。一方、eGFRは体表面積で補正された値(mL/min/1.73m²)で、CKDの診断・ステージ分類に用いられます。薬剤の用量調整では、添付文書がどちらの指標を基準にしているか確認することが重要です。
Q. 酵素法で測定された血清Crに補正は必要ですか?
A. Cockcroft-Gault式はJaffe法の測定値を前提に作成されています。酵素法はJaffe法より約0.2 mg/dL低い値を示す傾向があるため、酵素法の測定値に+0.2 mg/dLの補正を加える方法が提唱されています。ただし、補正の要否は施設の方針や添付文書の記載によって異なります。
Q. 肥満患者のCrClはどう計算すればよいですか?
A. 肥満患者では実体重を用いるとCrClが過大評価されることがあります。BMI 30以上の患者では、理想体重(IBW)や補正体重(ABW = IBW + 0.4 ×(実体重 − IBW))を用いた計算が推奨される場合があります。対象薬剤の添付文書やガイドラインの推奨に従ってください。
Q. 高齢者のCrClで注意すべき点はありますか?
A. 高齢者は筋肉量が少ないため、血清Cr値が低く出やすく、実際の腎機能よりも高くCrClが算出されることがあります。特に痩せ型の高齢者では、CrClの過大評価に注意が必要です。必要に応じて補正体重を使用するなど、臨床状態を総合的に判断してください。
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