ボトックス注用 50 単位、同注用 100 単位で下肢痙縮の最大投与量を400単位に変更
薬の概要
- 販売名
- ボトックス注用 50 単位、同注用 100 単位
- 一般名
- A 型ボツリヌス毒素
何が変わったのか
ボトックス注用 50 単位、同注用 100 単位は、A型ボツリヌス毒素製剤で、これまで眼瞼痙攣や痙性斜頸、上肢痙縮、下肢痙縮などに用いられてきました。今回、下肢痙縮に対する成人の1回あたり最大投与量が300単位から400単位へ変更されました。 下肢痙縮の用法・用量では、成人に対して複数の緊張筋へ分割して筋肉内注射する点は変わりませんが、合計投与量と1回あたりの最大投与量が400単位に拡大されました。あわせて、投与対象筋の例として、腓腹筋(内側頭、外側頭)、ヒラメ筋、後脛骨筋に加え、長母趾屈筋、長趾屈筋、短趾屈筋が追記されています。 小児の下肢痙縮については、用法・用量は変更されていません。2歳以上の小児では、合計4~8単位/kgを分割投与し、1回あたりの上限は一側下肢への投与で8単位/kgかつ300単位、両下肢への投与で10単位/kgかつ340単位です。
実務上のポイント
処方監査では、今回の変更が下肢痙縮の成人に限る点をまず確認する必要があります。小児はこれまでどおりなので、年齢区分を取り違えないことが重要です。 下肢痙縮の成人では、1回総量の上限が400単位になりましたが、対象筋の種類や数に応じて必要最小限に調整する考え方は変わりません。投与間隔は12週以上であることも、これまでどおり確認します。 筋の同定が難しい場合は、筋電計、超音波検査、スティミュレーターなどを用いて慎重に行うことが前提です。特に初めて下肢痙縮の高用量投与に関わる場面では、下肢だけでなく投与対象筋の選択と分割方法が処方内容と一致しているかを見直すとよいです。
まとめ
今回の変更は、ボトックス注用 50 単位、同注用 100 単位の下肢痙縮における成人の最大投与量を400単位へ拡大した点です。実務では、成人のみが対象であること、投与間隔12週以上、投与筋の選択と分割投与を確認します。
詳細は審査報告書をご確認ください。
審査報告書を確認する