承認事項一部変更

ブフェニール錠500mg・同顆粒94%で承認事項一部変更 PFIC 1型・2型を追加

記事公開:承認日:

薬の概要

販売名
  • ブフェニール錠500mg、同顆粒94%
一般名
  • フェニル酪酸ナトリウム

何が変わったのか

フェニル酪酸ナトリウムは、これまで尿素サイクル異常症に使われてきた薬です。今回、効能・効果に進行性家族性肝内胆汁うっ滞症 1 型及び 2 型が追加され、あわせて同疾患に対する用法・用量も設定されました。 追加された対象は、進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC:progressive familial intrahepatic cholestasis:進行性家族性肝内胆汁うっ滞症)の 1 型と 2 型です。審査報告書では、PFIC は肝内胆汁うっ滞をきたす希少な遺伝性疾患で、そう痒や肝不全への進行が問題になるとされています。 PFIC 1 型及び 2 型の用法・用量は、年齢・体重で分かれます。 - 体重 20 kg 未満の乳幼児及び小児:1 日 450 mg/kg で開始し、4 週後に安全性を確認したうえで 600 mg/kg に増量します。いずれも 1 日 3 回に分割し、食前に経口投与します。 - 成人及び体重 20 kg 以上の小児:1 日 9.75 g/m2 で開始し、4 週後に 13.0 g/m2 に増量します。いずれも 1 日 3 回に分割し、食前に経口投与します。 - 状態により、体重 20 kg 未満では 600 mg/kg から 450 mg/kg、450 mg/kg から 300 mg/kg へ、体重 20 kg 以上では 13.0 g/m2 から 9.75 g/m2、9.75 g/m2 から 6.5 g/m2 へ減量します。 併せて、効能・効果に関連する注意として、PFIC 1 型及び 2 型以外の病態への使用経験はないこと、また原因遺伝子の種類によっては効果が期待できない場合や、胆汁酸による胆管障害・肝障害悪化のおそれがあることが整理されました。


実務上のポイント

処方監査では、まず PFIC 1 型または 2 型であることを確認します。PFIC の他病型では使用経験がないため、病型の確認は重要です。 用量確認では、体重 20 kg を境に投与設計が変わる点に注意します。 - 20 kg 未満:450 mg/kg/日で開始し、4 週後に 600 mg/kg/日へ増量します。 - 20 kg 以上:9.75 g/m2/日で開始し、4 週後に 13.0 g/m2/日へ増量します。 - いずれも 1 日 3 回分割で、食前投与です。 服薬指導では、投与中にそう痒や黄疸だけでなく、神経学的事象として悪心・嘔吐などが起こりうる点を意識します。審査報告書では、肝機能障害や腎機能障害を合併する患者では情報が限られるため、既存の注意喚起に沿って経過を慎重にみる必要があるとされています。 また、本剤はナトリウムを含むため、うっ血性心不全、腎機能障害、浮腫などがある患者では、ナトリウム負荷にも注意します。


まとめ

ブフェニール錠500mg・同顆粒94%は、PFIC 1 型及び 2 型が効能・効果に追加され、病型に応じた用法・用量も設定されました。実務では、病型の確認、体重 20 kg を境にした用量設計、そして神経学的事象やナトリウム負荷への注意を押さえることが大切です。


詳細は審査報告書をご確認ください。

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