薬剤師のシフトが不規則でつらい|生活リズムを取り戻す職場の選び方
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薬剤師の不規則シフトで睡眠不足や体調不良が続くなら、働き方を見直すサインかもしれません。シフト調整・異動・転職の順で考え、求人票や面接でシフトの実態を見抜く方法を解説します。
登場キャラクター

薬剤師じいさん
薬剤師歴70年の大ベテラン。病院・薬局・ドラッグストアすべてを経験してきた生き字引。豊富な経験と公的データに基づいて、若手薬剤師の悩みにズバッと答えます。

みさ
新卒2年目の若手薬剤師。病院で働いているけど、年収やキャリアに不安を感じている。全国の悩める若手薬剤師を代表して、気になることをどんどん質問していきます!
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読者からの相談
ドラッグストア勤務4年目です。早番は朝から、遅番は夜まで、シフトは毎週バラバラ。遅番の翌日に早番が入ると睡眠時間が削られ、休みの日も昼まで起きられません。最近は疲れが抜けず、胃の調子もずっと悪いです。でも「体力がないだけ」「みんなやってる」と言われると、今の店舗で相談すべきなのか、異動をお願いしてもいいのか、それとも転職するほどのことなのか分からなくなります。
📌この記事のポイント
- 不規則シフトで睡眠不足や体調不良が続いているなら、働き方を見直すサインかもしれない
- つらさの原因はあなたの体力ではなく、長時間営業・夜間対応・土日対応などの働き方の仕組みにある
- いきなり転職せず、シフト調整→店舗・部署異動→転職の順で段階的に考える
- 不規則シフトを避けたいなら、業態名ではなく、シフトの実態と条件のバランスで判断する
まず結論:不規則シフトのつらさは「慣れ」で耐える問題じゃない

早番と遅番が入り混じって、シフトも毎週変わる。それで生活リズムが崩れてつらいなら、先に結論を言っておくぞ。それは「慣れ」で乗り切る問題ではない。睡眠不足や疲労感、胃腸の不調、勤務中の集中力低下が続いているなら、働き方を見直すサインかもしれん。

つまり、無理して慣れようとするんじゃなくて、体調に影響が出ているなら働き方そのものを見直していい、ということですか?

そういうことじゃ。ただし、いきなり転職だけを考える必要はない。まずは今の店舗や部署でシフトを調整できないか確認する。チェーンのドラッグストアや複数店舗展開の薬局、病院であれば、店舗異動や部署異動で改善できることもある。それでも難しければ、転職を含めて働く場所を選び直してよい。

転職の前に、今の職場内でできる調整や異動も選択肢に入れるんですね。その方が現実的に考えやすそうです。

うむ。大事なのは、ドラッグストア・調剤薬局・病院・企業といった業態名だけで判断しないことじゃ。実際のシフトの組まれ方まで見る必要がある。
不規則シフトで体調を崩しているなら、働き方を見直すサインかもしれない

では、どんな状態なら注意が必要なのかを具体的に見ていこう。不規則シフトで問題になるのは、単に予定が立てにくいことだけではない。睡眠時間、疲労感、胃腸の不調、勤務中の集中力に影響が出ていないかを確認することが大切じゃ。

たしかに、「まだ我慢できるか」で考えると、どこまでも無理してしまいそうです。体調への影響を基準に考えるんですね。

そうじゃ。いきなり転職するかどうかを考える前に、まずは今のシフトが体にどんな負担をかけているのかを整理しておこう。そのうえで、今の店舗や部署で調整できるのか、同じ会社・法人内で異動できるのか、転職まで考える必要があるのかを順番に判断すればよい。
眠れない・疲れが抜けないのは「交代勤務睡眠障害」のサインかもしれない

ドラッグストアの早番・遅番や、病院の夜勤・当直のように、勤務する時間帯が日によって変わると、体内のリズムがついていけなくなる。人の体には、睡眠や体温などを約24時間周期で調整する仕組みがある。勤務時間が日によって大きく変わると、このリズムが睡眠スケジュールに追いつきにくくなるんじゃ。

だから遅番の翌日に早番が入ると、睡眠時間が削られてつらくなるんですね…。体が混乱している感じ、すごく分かります。

交代勤務睡眠障害は、特に病院の夜勤・当直など、睡眠時間帯が大きく変わる働き方で問題になりやすい。厚生労働省の e-ヘルスネットでは、典型例として、夜間勤務後に朝方から睡眠をとる際の寝つきにくさ、途中で何度も目が覚めること、起床後の疲労回復感の乏しさ、勤務中の眠気や注意集中困難などが挙げられているんじゃ。

夜勤や当直を含む勤務だと、睡眠時間帯が大きくずれるので、特に注意が必要なんですね。

うむ。ドラッグストアの早番・遅番だけの勤務でも、遅番の翌日に早番が入るなど、睡眠時間が削られる状態が続くなら軽く見ない方がよい。ただし、早番・遅番だけで直ちに交代勤務睡眠障害と決めつけるのではなく、睡眠や体調への影響を確認することが大切じゃ。

早番・遅番だけだから大丈夫、とは言い切れないんですね。どんな状態だと、見直す材料にした方がいいんでしょう?

次のような状態が続いているなら、「みんなやっているから」と流さず、働き方を見直す材料にしてよい。
!勤務時間の乱れによる不調のセルフチェック
- 寝つきにくい状態が続いている
- 夜中に何度も目が覚めてしまう
- 休んでも疲れが取れず、休日に寝だめしないと体力が戻らない
- 勤務中に強い眠気がある、集中が続かない

並べてみると、相談者さんの「睡眠時間が削られる」「疲れが抜けない」「休みの日も昼まで起きられない」も、この中に入っていますね。

そうなんじゃ。こうした状態が続いているなら、少なくとも「努力不足」と片付けるべきではない。今のシフトが体に合っていないサインかもしれん。職場に相談する、シフトの組み方を変えられないか確認する、店舗異動や部署異動を相談する、場合によっては転職を含めて働く場所を選び直す。そう考えてよい段階じゃ。

「努力不足」ではなくサインなんだと思うと、少し気持ちが楽になりますね。

うむ。それと、厚生労働省の e-ヘルスネットでは、睡眠の問題が改善しない場合は睡眠障害の可能性もあるため、疑問を感じたら、かかりつけ医や睡眠専門医に相談することが勧められている。睡眠不足や眠気、集中力低下が長く続く場合は、働き方の見直しだけで済ませず、受診も選択肢に入れてほしいんじゃ。

働き方を変えるだけではなく、必要なら受診も考えるんですね。ところで、相談者さんは胃の調子もずっと悪いと言っていました。これもシフトと関係することがあるんでしょうか?

関係することはある。睡眠だけでなく、食事の時間が毎日ずれることも体には負担になるんじゃ。厚生労働省の e-ヘルスネットでも、交代制勤務者は日によって勤務時間が異なり、睡眠時刻や食事の摂取時刻が不規則になりやすいと説明されている。早番の日は朝食を抜き、遅番の日は夜遅くに食べる。こうした状態が続けば、胃腸の不調につながることもあるんじゃ。

早番の日と遅番の日で、食事をとる時間まで大きくずれてしまいますもんね。

ただし、胃の不調が長く続く場合や、痛み・嘔吐・体重減少などがある場合は、シフトのせいと決めつけず、医療機関に相談した方がよい。働き方を見直すことと、必要な受診をすることは両方大事じゃ。

胃の不調も、シフトのせいと思い込まず、ひどければ受診した方がいいんですね。

ここで避けたいのは、「そのうち慣れるはず」と体調不良を放置することじゃ。不調が続くなら、慣れるまで耐えるのではなく、シフト調整・異動・受診・転職を含めて改善策を考える段階じゃ。
生活リズムが崩れる原因は、職場の働き方の仕組みにある

では、なぜ生活リズムがここまで崩れやすいのか。答えは、あなたの努力不足ではなく、職場の働き方の仕組みにある。朝から夜まで長く開いていて、年中無休に近いドラッグストアでは、その時間をカバーするために早番と遅番に分かれやすい。少ない人数で長い営業時間を回そうとすれば、シフトは毎週のように組み替えられるんじゃ。

営業時間が長いと、その時間を埋めるために早番・遅番が必要になり、シフトも変わりやすくなるんですね。

そういうことじゃ。夜間も患者を受け入れる病院なら、夜勤・当直や二交代・三交代といった勤務が必要になる。これも、病院がその機能を担っている以上、避けにくい構造じゃ。一方で、同じ調剤薬局でも、近くの医療機関の診療時間や土曜営業の有無によって、勤務時間の安定しやすさは変わる。

ドラッグストアだから必ずつらい、調剤薬局だから必ず楽、病院だから必ず夜勤や当直がある、という単純な話ではないんですね。

その通りじゃ。同じ職場で平気そうに見える同僚がいても、体内リズムの乱れやすさには個人差がある。耐えられるかどうかで優劣がつくものではない。なお、シフトの不規則さと「残業の多さ」は別の問題じゃ。勤務時間帯は固定でも残業が多い職場もある。残業そのものに悩んでいるなら、こちらもあわせて読んでみるとよい。
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転職を決める前に、シフト調整や異動で改善できないか確認する

まずは、今の店舗や部署でシフトの組み方を変えられないか確認してみる価値がある。

いきなり転職と考える前に、今の職場内で変えられる余地があるかを見るんですね。具体的には、何を確認すればいいですか?
!今の店舗・部署で相談したいこと
- 遅番の翌日に早番を入れない運用にできないか
- 固定曜日・固定時間に近い働き方ができないか
- 営業時間が短い店舗や、遅番が少ない店舗へ異動できないか
- 病院で働いている場合、夜勤・当直の少ない部署へ異動できないか

たとえば「遅番の翌日に早番が入ると睡眠時間が削られ、勤務中の集中力にも影響が出ています」と具体的に伝えると、単なる希望ではなく、体調面の相談として受け止めてもらいやすい。可能なら、眠れない日数や体調不良が続いている期間をメモしておくとよい。

たしかに、「遅番が嫌です」だけだとわがままに聞こえそうですが、体調や勤務への影響として伝えると相談しやすいですね。

異動をお願いするときも同じじゃ。「どこでもいいので異動したい」と伝えるより、「遅番の翌日に早番が入る働き方で体調に影響が出ているため、営業時間が短い店舗や固定シフトに近い店舗への異動を相談したい」と具体的に伝えた方がよい。
!異動相談での聞き方の例
- 営業時間が短い店舗や、遅番が少ない店舗への異動は相談できますか
- 固定曜日・固定時間に近い働き方を相談できる店舗はありますか
- 体調面の事情がある場合、まず誰にシフト調整や異動を相談すればよいでしょうか

ただし、異動で改善できるかどうかは、会社や法人の体制、店舗数、欠員状況、人員配置によって変わる。希望を出してもすぐに通るとは限らない。だからこそ、相談しても変わらない、異動の見込みがない、体調不良が続いているという場合は、外の選択肢も見てよいんじゃ。
勤務時間を整えるなら「業態名」より「シフトの実態」で選ぶ

勤務時間が比較的安定した働き方があること自体は、多くの人が知っているはずじゃ。問題は、それが今の会社や法人の中で実現できるのか、難しければ外の求人で現実的に選べるのか、そして求人票の時点でどう見分けるかじゃ。だから、業態名だけで選ぶのではなく、「実際の勤務時間がどれくらい固定されているか」「早番・遅番の幅がどれくらいあるか」「年収や通勤時間、業務内容とのバランスはどうか」まで見て判断する必要がある。

たしかに、日勤中心の仕事があることは分かっていても、自分が今の会社の中で移れるのか、外に出るなら条件が大きく下がらないのかが不安なんですよね。

そこが大事なところじゃ。たとえば、診療時間が日中中心で、夜診や土曜午後の対応が少ない門前薬局なら、勤務時間も比較的読みやすいことがある。ドラッグストアでも営業時間が短めの店舗なら、遅番の負担が軽くなることがある。病院でも、夜勤・当直が少ない部署では勤務時間が安定しやすい場合がある。

同じ業態でも、店舗や部署によって実際の勤務時間は違うんですね。名前だけで決めつけない方がいいんだ…。

その通りじゃ。異動する場合も同じじゃ。店舗だけ変わっても、営業時間や遅番の頻度が変わらなければ、不規則さは残ることがある。病院でも、部署が変わっても夜勤・当直の頻度が変わらなければ、生活リズムの負担は残りやすい。

たしかに、異動できてもシフトの実態が変わらなければ意味がないですね。

もう一つ大事なのは、条件のトレードオフじゃ。勤務時間を安定させる代わりに、年収が下がる可能性があるのか。通勤時間が長くならないか。固定時間勤務を選ぶ代わりに、担当できる業務の幅が変わらないか。ここまで見ておくと、異動後や転職後の後悔を減らしやすい。

勤務時間だけ見て決めると、今度は年収や通勤時間で後悔するかもしれないということですね。

うむ。わし自身、病院薬剤師のころは夜勤・当直続きで生活リズムが崩れ、胃の不調に悩まされた時期があってな。その後、平日の日中が中心の門前の調剤薬局に移ったら、毎日同じ時間に眠れるようになって、体調も戻っていった。ただ、そのときも勤務時間だけでなく、年収や通勤時間、業務内容とのバランスは確認した。生活リズムを整えることは大事じゃが、他の条件を見ないまま決めるのは避けた方がよい。

先生も、場所を変えて立て直したんですね。ただ日勤の仕事に移ればいいという単純な話ではなく、条件全体を見て選ぶ必要があるんですね。

そういうことじゃ。だからこそ、次は求人票や面接でシフトの実態を見抜く方法を確認していこう。
求人票・面接でシフトの不規則さを見抜くチェックポイント

不規則シフトを避けたいなら、「日勤中心」「シフト制」といった言葉だけで判断しないことじゃ。求人票と面接で、実際のシフトの組まれ方まで確認する必要がある。まずは求人票で見るポイントを整理しよう。

求人票って「シフト制」とだけ書いてあることが多くて、実態が分からないんですよね。どこを見ればいいんでしょう?
!求人票で見るポイント
- 勤務時間欄に早番・遅番の具体的な時間が書かれているか
- 「日勤中心」「シフト制」の中身が具体的に説明されているか
- 営業時間・開局時間が長く、早番・遅番の幅が大きくなりそうか
- 固定時間勤務を相談できる記載があるか
- ドラッグストアでは深夜勤務、病院では夜勤・当直の有無を確認できるか

たとえば、同じ「シフト制」でも、早番と遅番の差が1〜2時間なのか、朝と夜で大きく違うのかで、生活への影響はまったく変わる。求人票に具体的な時間帯が書かれていない場合は、面接やエージェント経由で必ず確認した方がよい。

「シフト制」のひと言だけじゃなくて、その中身まで確認するんですね。たしかに、それが分かれば入る前に判断できそうです。

うむ。ただ、面接でいきなり「シフトはきついですか?」とは聞きにくい。角が立ちにくい聞き方も知っておくとよい。
!面接での聞き方の例
- 早番・遅番はそれぞれ何時から何時まででしょうか
- シフトは何パターンあり、月ごとにどの程度変動しますか
- 遅番の翌日に早番が入ることはありますか
- 固定曜日や固定時間で働いている方はいらっしゃいますか
- 勤務時間を安定させたい場合、固定時間勤務や遅番少なめの働き方は相談できますか
- ドラッグストアの場合、深夜勤務が発生する店舗や配属可能性はありますか
- 病院の場合、夜勤・当直は月にどの程度ありますか

この聞き方なら、働き方を具体的に確認している感じで、ネガティブに聞こえにくいですね。

そうじゃ。さらに、勤務時間を安定させる代わりに年収や担当業務がどう変わるのかも確認しておくとよい。シフトだけを見て決めるのではなく、自分が譲れない条件と、調整できる条件を分けて考えるんじゃ。

勤務時間、年収、通勤時間、業務内容。全部を完璧にするのは難しいから、優先順位をつける必要があるんですね。

うむ。これらは求人票だけでは分からないことが多い。面接で直接聞きにくければ、転職サイトを通じて確認してもらう方法もある。社内で異動の見込みが薄い場合でも、外の求人でシフトの実態や固定勤務の可否、条件がどう変わるかを確認してもらえれば、入職後のミスマッチを減らしやすくなるぞ。

今の会社内で改善できるか確認しつつ、難しければ外の求人の実態も見ておく、ということですね。

そうじゃ。シフトの実態は、異動してから、入職してから分かると取り返しがつきにくい。1つでも不透明な点があれば、事前に必ず確認しておくことじゃ。
比較ガイド
薬剤師転職サイトの選び方・使い方
登録から内定まで、自分に合うサイトの選び方を解説
まとめ:生活リズムを整えるなら、シフト調整・異動・転職の順で考える
この記事のまとめ
- 1不規則シフトで睡眠不足や体調不良が続いているなら、働き方を見直すサインかもしれない
- 2睡眠不調が長く続く場合は、働き方の見直しだけでなく医療機関への相談も選択肢に入れる
- 3まずは店舗・部署でのシフト調整、難しければ店舗・部署異動、それでも難しければ転職、と段階的に考える
- 4不規則シフトを避けたいなら、業態名だけでなく、シフトの実態と条件のバランスを見る

不規則なシフトで生活リズムが崩れるのは、あなたが弱いからではない。長時間営業や夜間対応など、職場の働き方の仕組みから来るものじゃから、自分を責める必要はないんじゃ。

「自分の体力がないだけ」とずっと思っていた方ほど、この話で少し肩の力が抜けそうです。

うむ。大事なのは、業態名だけで判断せず、実際の勤務時間やシフトの組まれ方、年収や通勤時間、業務内容とのバランスまで見て選ぶことじゃ。一人で求人を探すのが大変なら、転職サイトの選び方を知るところから始めると、無理なく動き出せるぞ。
比較ガイド
薬剤師転職サイトの選び方・使い方
登録から内定まで、自分に合うサイトの選び方を解説