力価計算機
誰でもできる!
力価計算の
簡単で分かりやすいやり方
力価計算が苦手な方でも確実に理解できるように解説しています。
力価計算の知識を確実に身につけていきましょう!

先生、前回教えていただいた力価の話、とても分かりやすかったです。でも、実際に力価計算をやってみたら、ちょっと難しくて…。もう少し詳しく教えていただけますか?

ほう、力価計算に挑戦してみたとは感心じゃな。力価計算は、確かに最初はややこしいかもしれんが、前回の知識があれば大丈夫じゃ。じっくりやってみようかの。

力価計算には2種類あるって聞いたんですけど、それぞれどう違うんですか?

うむ、大きく分けて2種類ある。一つは「成分量から製剤量を求める計算」、もう一つは「製剤量から成分量を求める計算」じゃ。

もし力価とは何かを理解できていない場合は、まずは下のページを読んで復習しておくと良さそうですね!
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まず確認:前回学んだ「力価」の考え方

計算に入る前に、前回の内容を軽くおさらいしよう。粉薬の%から有効成分の量(力価)を求める方法、覚えておるかの?

はい。「%を小数に直して、1000mgにかける」ですよね。例えば20%のドライシロップなら、20% → 0.2にして、1000mg × 0.2 = 200mg。1gあたり200mgの有効成分が入っている、つまり力価は200mg/gということでした。

完璧じゃ。今回の力価計算は、この考え方をそのまま使うだけじゃから安心するんじゃぞ。
力価計算で使う基本の関係式

まず、力価計算の土台になる関係式を理解しよう。前回、こう学んだじゃろう。
1gあたりの有効成分量 = ○○%の数字 × 10(mg/g)

あ、これは前回やった「%を小数に直して1000mgにかける」のことですよね。例えば1.5%なら…
1000mg × 0.015 = 15mg/g
…で、「1.5 × 10 = 15」と同じ結果になる!
1000mg × 0.015 = 15mg/g
…で、「1.5 × 10 = 15」と同じ結果になる!

その通りじゃ。「%の数字 × 10」というのは、前回やった計算をまとめただけなんじゃよ。なぜ × 10になるかというと、1000mg × (○○ ÷ 100) = ○○ × 10 になるからじゃな。
【なぜ「× 10」なのか?】
1000mg ×(○○% ÷ 100)= ○○ × 10
例:1000mg ×(1.5 ÷ 100)= 1000 × 0.015 = 15mg
→ 1.5 × 10 = 15mg ←同じ結果!

なるほど、「× 10」は暗記するものじゃなくて、前回の計算を短くまとめたものなんですね。

そうじゃ。ここさえわかっておれば、あとは全部この関係を使い回すだけじゃ。力価計算の関係式はたった1つ。これじゃ。
【力価計算の基本式】
成分量(mg)= 1gあたりの有効成分量(mg/g)× 製剤量(g)
つまり、
成分量(mg)= ○○%の数字 × 10 × 製剤量(g)

えっ、覚える式はこれ1つだけなんですか?

そうじゃ。製剤量を求めたい場合は、この式を変形して割り算にするだけじゃからな。2つの公式を別々に覚える必要はないんじゃよ。
成分量から製剤量を求めたいとき:
製剤量(g)= 成分量(mg)÷(○○%の数字 × 10)

同じ式を変形しただけ!これなら覚えやすいです。
実践①:成分量から製剤量を求める

では実際に計算してみよう。こんな処方が来たとするんじゃ。
処方:Aドライシロップ1.5% 10mg

この「10mg」は力価、つまり有効成分の量じゃ。お前さんが調剤するには、Aドライシロップ1.5%の粉を何グラム量り取ればいいかを計算する必要がある。

つまり「10mgの有効成分が入るには、粉全体で何gになるか」を求めるんですね。
ステップ1:1gあたりの有効成分量を求める

まず、Aドライシロップ1.5%は1gあたり何mgの有効成分が入っておるか?前回の方法でやってみるんじゃ。

%を小数に直して1000mgにかける。1.5% → 0.015だから、1000mg × 0.015 = 15mg/gですね。

正解じゃ。つまり、この粉は1gにつき15mgの有効成分が入っておるんじゃ。
ステップ2:必要な製剤量を求める

ほしいのは10mgの有効成分じゃ。1gで15mg入っておるなら、10mg分は何gになるかの?

さっきの式を使います。
製剤量 = 成分量 ÷ 1gあたりの有効成分量
= 10mg ÷ 15mg/g
= 0.67g
製剤量 = 成分量 ÷ 1gあたりの有効成分量
= 10mg ÷ 15mg/g
= 0.67g

正解じゃ。Aドライシロップ1.5%を0.67g量り取れば、その中に10mgの有効成分が含まれておるということじゃ。
【まとめ】
① 1gあたりの有効成分量:1.5 × 10 = 15mg/g
② 製剤量:10mg ÷ 15mg/g = 0.67g
比例式で考えてみると?

先生、この計算って比例式でも解けるんですか?

もちろんじゃ。比例式で考えると、こういうことじゃ。
1gの中に15mgの有効成分が入っておる。Xgの中に10mgの有効成分が入っておる。この関係は等しいから、
1gの中に15mgの有効成分が入っておる。Xgの中に10mgの有効成分が入っておる。この関係は等しいから、
1g : Xg = 15mg : 10mg

内項の積と外項の積が等しいから、
15 × X = 1 × 10
X = 10 ÷ 15 = 0.67g

さっきと同じ答えになりますね。

そうじゃ。比例式でも、さっきの関係式でも、やっておることは同じなんじゃよ。自分がわかりやすい方を使えばよいぞ。
実践②:製剤量から成分量を求める

次は逆のパターンも教えてください。

よし、今度はこの処方じゃ。
処方:B散50% 0.9g

この「0.9g」は製剤量、つまり粉全体の量じゃ。この中に有効成分が何mg含まれておるかを求めるんじゃ。
ステップ1:1gあたりの有効成分量を求める

まず前回の方法で。50% → 0.5にして、1000mg × 0.5 = 500mg/gですね。

正解じゃ。B散50%は1gあたり500mgの有効成分が入っておるということじゃ。
ステップ2:成分量を求める

関係式をそのまま使えばいいから…
成分量 = 1gあたりの有効成分量 × 製剤量
= 500mg/g × 0.9g
= 450mg
成分量 = 1gあたりの有効成分量 × 製剤量
= 500mg/g × 0.9g
= 450mg

正解じゃ。0.9gのB散50%には450mgの有効成分が含まれておるということじゃ。
【まとめ】
① 1gあたりの有効成分量:50 × 10 = 500mg/g
② 成分量:500mg/g × 0.9g = 450mg

実践①では割り算で、実践②ではかけ算。やってることは同じ式の裏表なんですね。

その通りじゃ。覚えることはたった1つ。「成分量 = 1gあたりの有効成分量 × 製剤量」。これだけじゃ。
実践③:実務に近い処方で計算してみよう

最後に、もう少し実務に近い例をやってみるぞい。
処方:Cドライシロップ3% 1回 50mg 1日3回 5日分

今度は1回量だけじゃなくて、日数分の総量を求めるんですね。
ステップ1:1gあたりの有効成分量を求める

3% → 0.03にして、1000mg × 0.03 = 30mg/gですね。
ステップ2:成分量の合計を求める

1回50mg × 1日3回 × 5日分 = 750mgが必要な有効成分の総量ですね。
ステップ3:必要な製剤量を求める

製剤量 = 750mg ÷ 30mg/g = 25g!

完璧じゃ。25gのCドライシロップ3%を量り取れば、5日分の処方に必要な750mgの有効成分が含まれておるということじゃ。
【まとめ】
① 1gあたりの有効成分量:3 × 10 = 30mg/g
② 成分量の合計:50mg × 3回 × 5日 = 750mg
③ 製剤量:750mg ÷ 30mg/g = 25g

ステップが1つ増えただけで、やってることは同じですね。

そうじゃ。どんな処方が来ても、やることは3つだけじゃ。
- 1gあたりの有効成分量を求める(%の数字 × 10)
- 必要な成分量の合計を出す(1回量 × 回数 × 日数)
- 関係式で製剤量または成分量を求める

この手順さえ身につけば、力価計算で迷うことはなくなるぞい。
まとめ:力価計算の全体像
| やりたいこと | 使う式 | 例 |
|---|---|---|
| 1gあたりの有効成分量を知る | ○○%の数字 × 10(mg/g) | 1.5% → 15mg/g |
| 成分量 → 製剤量 | 製剤量 = 成分量 ÷ (○○ × 10) | 10mg ÷ 15 = 0.67g |
| 製剤量 → 成分量 | 成分量 = ○○ × 10 × 製剤量 | 500 × 0.9 = 450mg |

公式が2つあると思ってたけど、実は「成分量 = 1gあたりの有効成分量 × 製剤量」の1つだけで、求めたいものに応じてかけ算か割り算かが変わるだけなんですね。

そうじゃ。そしてその「1gあたりの有効成分量」も、前回学んだ「%を小数に直して1000mgにかける」から導かれる。全部つながっておるんじゃよ。

先生、これなら力価計算も怖くないです!練習問題もやってみます。

うむ、しっかり練習して自分のものにするんじゃぞ。