働き方・キャリア

薬学生の企業就職、働き方はどう違う?募集要項の2行で見分ける

公開日:

薬学生が企業に就職したときの働き方を、募集要項の「応募資格」と「勤務地」の2行から見分ける方法をまとめました。6年制の卒業生が実際にどの職種へ何人入っているかのデータもあわせて紹介します。

登場キャラクター

薬剤師じいさん

薬剤師じいさん

薬剤師歴70年の大ベテラン。病院・薬局・ドラッグストアすべてを経験してきた生き字引。豊富な経験と公的データに基づいて、若手薬剤師の悩みにズバッと答えます。

みさ

みさ

新卒2年目の若手薬剤師。病院で働いているけど、年収やキャリアに不安を感じている。全国の悩める若手薬剤師を代表して、気になることをどんどん質問していきます!

💬
読者からの相談

私立薬学部の5年生です。実習で薬局と病院は中を見たので働き方の想像がつくのですが、企業への就職だけは、中で何をしているのかまったく分かりません。合同説明会で製薬会社のブースに座ってみたものの、研究職とMRの説明を聞いて「自分はどっちなんだろう」で終わってしまいました。同級生は薬局の内定が出始めていて、エントリーの締切だけが近づいています。

📌この記事のポイント
  • 6年制卒がいちばん多く入っている企業の職種は、研究職でもMRでもなく「開発・学術」
  • 募集要項の「応募資格」を見れば、その職種が薬学部を名指しした席かどうかが分かる
  • 働き方の違いは勤務地と免許の使われ方に出る。勤務地は職種・部門ごとに書き分けている会社がある

まず結論:企業就職は「募集要項の2行」で見分けられる

先生
実習で薬局や病院に入ると、朝の準備から閉めるまでの流れが体で分かる。ところが企業だけは、中に入って見る機会がない。相談者さんが詰まっておるのは、そこじゃな。
新人
それは分かります…。私も学生のとき、薬局と病院は実習で見たので想像がついたんですけど、企業だけは説明会で聞いた話しかなくて。結局「研究職かMRか」くらいしか思い浮かびませんでした。
先生
じゃが、企業の働き方は募集要項の2行を読めば比べられる。ひとつ目が「応募資格」、ふたつ目が「勤務地」じゃ。
新人
たった2行でいいんですか?
先生
「応募資格」に「6年制学部」と書いてあれば、その職種は薬学部を名指しした席じゃ。「全学部全学科」なら、学部を問わず競う席になる。「勤務地」のほうは、職種や部門ごとに書き分けておる会社がある
新人
同じ会社でも、研究の人と営業の人では働く場所が違うということですね。それは考えたことがありませんでした。
先生
ただ、その2行を読む前にひとつ像を作り直しておきたい。6年制の卒業生がいちばん多く入っておる企業の職種は、研究職でもMRでもないんじゃ。
新人
えっ、そうなんですか…? 説明会だと、その2つばかり聞く気がしますけど。
先生
順に見ていこう。実際の進路を見て、応募資格を見分けて、勤務地と免許の使われ方を確かめて、最後に入口が開いておるかを見る。この順じゃ。

6年制の卒業生は、企業のどこへ入っているのか

先生
まずは、いま実際にどこへ入っておるかを見ておこう。像がずれておると、要項を読んでも見るべき欄が分からんからの。

医薬品関連企業は739人。いちばん多いのは「開発・学術」

2025年3月に6年制薬学科を卒業した人のうち、医薬品関連企業へ進んだ739人の職種別内訳を示した図。開発・学術295人が最も多く、研究・試験・製造184人、医薬情報担当者(MR)164人と続く
企業でいちばん人数が多いのは「開発・学術」
先生
薬学教育協議会の「2025年3月 6年制学科卒業生就職状況」という調査がある。6年制学科を卒業した9,233人が、どこへ進んだかを集計したものじゃ。
新人
全体の数字があるんですね。企業はどのくらいなんでしょう。
先生
医薬品関連企業へ進んだのは739人、全体の8.0%じゃ。主な進路を並べてみよう。
  • 保険薬局:2,549人(27.6%)
  • ドラッグストアの調剤部門:1,672人(18.1%)
  • 病院・診療所の薬剤部:1,944人(21.0%)
  • 医薬品関連企業/開発・学術:295人(3.2%)
  • 医薬品関連企業/研究・試験・製造:184人(2.0%)
  • 医薬品関連企業/医薬情報担当者(MR):164人(1.8%)
  • 医薬品関連企業/その他の職種:96人(1.0%)
  • 化学系企業:59人(0.6%)
新人
開発・学術が295人でいちばん多いんですね。研究・試験・製造やMRより多い…! 説明会でいちばん目立っていた2つが1位じゃないというのは、正直びっくりしました。
先生
ひとつ断っておくと、この割合の分母は就職した人だけではなく卒業生全体じゃ。「未定(未報告を含む)」の1,089人も入っておる。就職した人だけで計算すれば、割合はもう少し上がる。
新人
数字がどこを分母にしているかで、印象が変わりますね。
先生
企業は少数派じゃが、それでも700人を超える人が入っておる道じゃ。手始めに、志望しておる会社の募集職種の一覧を開いて、研究とMR以外にいくつ職種があるか数えてみるとよい。
新人
名前を知らない職種が並んでいるかもしれない、ということですね。

研究職には、修士を修了した人のルートもある

先生
次は研究職の話をしておこう。「研究に行きたいが、6年制だから無理なのでは」と思っておる学生は多い。
新人
よく聞きます。私の同級生にも「うちは6年制だから研究は諦めた」と言っていた子がいました。
先生
同じ調査で、4年制学科を出て修士課程を修了した907人のうち、293人が医薬品関連企業の研究・開発へ進んでおる。6年制卒のほうは研究・試験・製造で184人じゃ。この2つを並べてみるとどうじゃ。
新人
修士のほうは907人のうち293人が研究・開発……あ、6年制のほうは「研究・試験・製造」で、区分の名前が違うんですね。
先生
よう気づいた。集計の区分が違うから、この2つの人数を直接比べることはできん。分かるのは、修士のルートからも研究・開発へ進む人が一定数おるということじゃ。そのうえで「6年制から研究職には行けない」という話でもない。塩野義製薬は研究職の応募資格に6年制学部を含めておるからの。ただ、そこを知って準備するかどうかで動き方は変わる。
新人
諦める理由ではなく、準備の仕方を変える理由なんですね。

化学系企業に進んだ人は、実数だと59人

先生
就活サイトでよく名前が挙がる進路も、数字で確かめておこう。化粧品会社や食品メーカーじゃ。
新人
ありますね。「薬学部の知識が活かせる意外な就職先」といった紹介で、必ず出てきます。
先生
同じ調査で、この手の会社を含む化学系企業に進んだ人は、開発・学術、営業、研究・試験・製造、その他を全部足して59人。0.6%じゃ。ただし、この区分の中で化粧品や食品がどれだけを占めるかまでは、資料からは分からん。
新人
59人…! 紹介記事での扱いの大きさと、ずいぶん差がありますね。
先生
これは「候補から外せ」という話ではない。この人数だけでは、採用枠の広さも競争率も分からんからの。ただ、就活記事での扱いの大きさと、実際に進んだ人数には差がある。そこは知ったうえで見に行くとよい。
新人
紹介記事の印象だけで決めない、ということですね。

企業に限らず、薬剤師以外にどんな職種があるのか自体を整理したい場合は、以下の記事にまとめています。

あわせて読みたい

薬学生が薬剤師以外に就職するには?薬学部卒で選べる職種一覧

製薬企業・医薬品卸・CRO・行政など薬学知識を活かせる職種と、職種別の平均年収の目安を解説

募集要項の「応募資格」で、その職種が誰に向けた席かが分かる

先生
像が直ったところで、要項の読み方に入ろう。冒頭の相談者さんが説明会で聞いた「研究職」と「MR」は、要項の上では応募資格がまったく別の2つになっておる。
新人
同じ会社の同じ説明会で聞いた話なのに、応募できるかどうかの条件が違うんですか。
先生
そうじゃ。ここからは実際の要項を見てみよう。塩野義製薬と沢井製薬の新卒採用ページから引く。2026年8月に確認したものじゃから、志望する年度のものは自分で開いておくれ。

「6年制学部」と書いてある職種は、薬学部を名指しした席

先生
塩野義製薬では、研究職・臨床開発職・臨床薬理職・開発薬事職・統計解析職・ファーマコビジランス職の応募資格が「理系研究科(修士以上)、6年制学部」となっておる。
新人
開発薬事とかファーマコビジランスって、説明会ではあまり前に出てこない名前です。でも要項にはちゃんと載っているんですね。
先生
沢井製薬でも、研究開発部門と信頼性保証部門が「理系学部・学科 修士・博士課程修了 医学・薬学・獣医学部等の6年制学部卒」じゃ。つまり「6年制学部」と名指しで書かれておる職種は、薬学生が正面から応募できる席ということになる。
新人
名指しで書いてあるなら、迷わずに済みますね。
先生
まずやることはひとつじゃ。志望企業の要項を開いて、応募資格の欄に「6年制」の3文字があるか探してみるとよい。
新人
3文字を探すだけなら、今日でもできそうです。

「全学部全学科」と書いてある職種は、全学部と同じ土俵

先生
逆の側はどうか。同じ塩野義製薬の要項で、MR職・海外事業推進職・経理財務職・人事職・コーポレートガバナンス職・IT職・法務職は「全学部全学科(学士以上)」じゃ。
新人
MRがそちら側なんですね。薬学部だから前に出られる、というわけではないんですか。
先生
沢井製薬も生産部門と営業部門(MR職)は「大学・大学院卒(全学部学科)」となっておる。薬学部であることが応募の前提になっておらん職種がある、ということじゃ。
新人
ただ、それは「MRを選ぶ意味がない」という話ではないですよね。
先生
もちろんじゃ。応募してくる人の顔ぶれが違うから、準備することも変わってくる。それだけの話じゃ。
新人
そのどちらでもない書き方に出会ったら、どう読めばいいんでしょう。「理系学部」とだけ書いてある要項も見た気がします。
先生
そのときは「6年制」の3文字を探すのをやめて、自分の学歴と学部が応募資格に含まれておるかで読む。「大卒以上」「理系学部」といった書き方なら、条件をそのまま自分に当てはめてみる。それでも判断がつかんなら、採用窓口に問い合わせて構わん。「6年制と書いていないから自分は対象外じゃ」と、先に決めてしまわんことじゃ。

初任給の学位区分も、要項に書いてある

先生
要項には初任給も学位別に書いてある。ここも見ておくと得じゃ。
新人
学位別ということは、6年制卒はどの区分に入るんですか?
先生
塩野義製薬は博士了355,000円、修士了(6年制学士を含む)325,000円、学士卒300,000円。沢井製薬は2026年4月実績で、博士了307,340円、修士卒(6年制学部含む)284,070円、学部卒258,870円じゃ。
新人
どちらも6年制卒が修士と同じ区分なんですね。学士卒との差は、2社とも月2万5千円ほどあります。
先生
ただし制度として全社共通というわけではない。この2社の要項にそう書いてある、というところまでじゃ。
新人
そこは自分の志望先で確かめないといけないんですね。
先生
それと、金額の内訳まで書いてあることがある。塩野義製薬の初任給には「基本給+15時間裁量給の合計+ワークスタイル手当」と注記が付いておって、あらかじめ15時間分の裁量給が入った額じゃ。
新人
同じ「初任給」でも、中身が違うことがあるんですね。金額だけ並べて比べると読み違えそうです。
先生
ついでに言うと、「製薬企業は年収が高い」とよく聞くじゃろう。あの平均年収は平均年齢が40代半ばの全社員平均で、新卒の待遇の話ではない。初任給は要項で確かめるほうが確実じゃ。
新人
たしかに、平均年収と初任給を同じ話として見ていました。

!志望企業の募集要項で確認すること

  • 応募資格の欄に、自分の学歴・学部が含まれているか(「6年制学部」の名指しか、「全学部全学科」か、それ以外の書き方か)
  • その職種が、今年の新卒を募集しているか
  • 勤務地の欄に、志望職種の勤務地がどう書かれているか
  • 初任給の学位区分で6年制卒がどこに置かれ、金額に何が含まれているか

働き方の違いは、勤務地と免許の使われ方に出る

先生
席があるかどうかの次は、入った後の話じゃ。薬局や病院との違いがいちばんはっきり出るのは、勤務地と免許の使われ方の2つになる。

勤務地は、職種・部門ごとに書き分けている会社がある

先生
沢井製薬の要項は、勤務地を部門ごとに書き分けておる。

沢井製薬の募集要項に書かれている部門別の勤務地(2026年8月時点)

部門要項に書かれている勤務地
研究開発部門本社・研究所、開発センター
信頼性保証部門本社・研究所、開発センター、生産拠点
生産部門全国6工場の生産拠点・本社
営業部門(MR職)全支店・営業所
新人
本当に部門ごとに違うんですね。研究開発は本社と研究所と開発センター、営業は全支店・営業所…。
先生
さらに生産技術系総合職には「ゼネラル社員(全国転勤可)とエリア社員を選択することができます」と書いてある。勤務地の考え方を入社時に選べる区分もあるんじゃ。ちなみに塩野義製薬のほうは「会社の定める場所(国内各事業所および海外など)」で、書き方は会社によって違う。
新人
薬局だと、勤務地は店舗の単位ですよね。
先生
そこが違うところじゃ。薬局や病院は店舗や施設の単位じゃが、企業は職種や部門の単位で書かれておることがある。じゃから「この会社は転勤があるか」ではなく「この職種はどこで働くのか」と読むほうがよい。
新人
会社ではなく職種で見る、ですね。
先生
ただし、配属の決まり方や転勤の頻度、残業時間までは要項に書いておらんことがほとんどじゃ。そこは説明会や面接で聞く側に回るしかない。
新人
要項で分かることと、聞かないと分からないことの線引きが見えてきました。
先生
手を動かすなら、要項の勤務地欄から志望職種の行だけ抜き出して並べてみるとよい。
新人
並べてみれば、通える場所なのかどうかも一緒に分かりますね。

MRでは、薬剤師免許は前提ではない

先生
もうひとつが免許の使われ方じゃ。MR認定センターの「2025年版MR白書」によると、MR43,646人のうち薬剤師資格を持っておるのは3,824人。8.8%じゃ。
新人
9割以上は薬剤師免許を持たずにやっている仕事なんですね…。
先生
少なくともMRについては、免許が前提の仕事ではないということじゃ。ほかの職種がどうかは、職種ごとの募集要項で資格要件を確かめるしかない。6年制卒がいちばん多く入る開発・学術にしても、薬学の知識は使うが調剤はせん。
新人
それだけ聞くと、免許を取る意味がないように聞こえてしまいそうです。
先生
そこは違う。薬学の知識を使う場面が、調剤室の外にもあるということじゃ。資格そのものを応募条件にしておらん職種でも、学んだ中身は働き方に効いてくる。この違いは実習では体験できんからの。
新人
知識として使う場面って、具体的にはどんな感じなんでしょう。
先生
わしが薬局におった頃、添付文書に載っておらんことをメーカーに問い合わせると、答えてくれるのは学術と呼ばれる部署の人じゃった。こちらが困っておる中身を一往復で理解して、根拠のある回答を返してくる。あれは薬の知識がないとできん仕事じゃと、いつも思っておった。
新人
薬局から見えていたお相手が、まさにその職種だったんですね。
先生
企業の中がどうなっておるかまでは、わしには分からん。ただ、薬学を学んだ人が使われておる場所が調剤室の外にもあるのは確かじゃ。

入口が開いている時期は、職種と会社で違う

先生
最後にもうひとつ、薬局とはっきり違うところがある。入口が開いておるタイミングじゃ。

新卒MRを採用した企業は、198社のうち68社

先生
同じ2025年版MR白書に、新卒採用の状況が載っておる。2025年4月に新卒MRを採用した企業は、回答した198社のうち68社じゃった。
新人
3社に1社くらい…。残りの130社は採っていないということですか。
先生
そうじゃ。内訳を見ると、内資系は131社中59社、外資系は55社中9社、CSO——医薬品販売業務受託機関は12社中0社となっておる。
新人
外資系は55社のうち9社だけなんですね。新卒で外資に、というイメージがありましたけど、入口の数でいうとかなり限られるんですね。
先生
中途採用の欄も同じ白書に載っておる。中途で採った138社が、どの前職の人を採ったかを企業数で見るとな。製薬他社のMRを採った企業が83.3%、コントラクトMRが52.2%——これは複数回答じゃ。医療関係者を採ったのは8社、5.8%じゃった。MRの総数そのものも、2016年度の63,185人から2024年度の43,646人まで減り続けておる。
新人
中途は経験者が中心で、総数も減り続けているんですね…。
先生
わしが薬局におった頃も、MRさんが顔を出す回数は年々減っていった。新しい薬が出るたびに説明に来てくれておったのが、そのうち資料が郵送になり、面会もオンラインが増えていった。薬局から見えておったのはそこまでじゃが、この数字を見ると、あれは自分の店だけの話ではなかったんじゃな。
新人
病院にいても、以前より訪問が減ったという話は先輩から聞きます。
先生
ただし、この数字から個人が入れる・入れないを決めることはできん。あくまで「採用しておる企業がどう分布しておるか」じゃ。志望先を絞るときに「その会社のその職種は、今年の新卒を募集しておるか」を最初に見る理由にはなる、というところまでじゃな。

薬局と企業では、働く薬剤師の増減が逆になっている

先生
もう一本、別の統計を当ててみよう。厚生労働省の「令和6年 医師・歯科医師・薬剤師統計」じゃ。
新人
薬剤師がどこで働いているかを集計したものですね。
先生
薬局で働いておる薬剤師は197,437人で、前回調査から6,702人増えておる。一方、医薬品関係企業で働いておる薬剤師は34,184人で、2,902人減っておる。
新人
同じ2年間で、増えている場所と減っている場所があるんですね。
先生
ただし、この統計は届出の時点で主にどこに従事しておるかを分類したもので、採用の増減を直接示すものではない。減った理由も資料には書かれておらんから、そこは推測せずに置いておく。
新人
数字が言っていること以上を読まない、ということですね。
先生
読み取れるのは「決める順番」までじゃ。企業を候補に残すなら、いま入口が開いておる職種から確かめていく。それが手堅い。

迷っているのが「企業か薬局か」ではないなら、要項を読んでも決まらない

先生
ここまでの見方は、「企業か薬局か」で迷っておる人のための道具じゃ。応募資格と勤務地が読めれば、企業も同じ土俵に並ぶ。
新人
企業だけ情報がなくて比べられない、という状態は抜けられそうです。
先生
ただ、迷いにはもうひとつ種類がある。「そもそも薬剤師として働くのかどうか」で止まっておる場合じゃ。こちらは、要項をいくら読んでも決まらん。
新人
どちらの迷いなのかは、自分では分かりにくそうですね。
先生
見分け方はわりと簡単じゃ。要項を何社か読んでみて、候補が絞れていく感じがするかどうか。読んでも「どれもピンとこない」なら、迷っておるのは職種ではなく職業のほうかもしれん。
新人
それなら、要項を読み進める手が止まった時点で気づけますね。
先生
その場合は、気持ちのほうを先に整理したほうが早い。

薬剤師として働くこと自体に気持ちが向いていない場合は、以下の記事で進路の考え方を整理しています。

あわせて読みたい

薬学生だけど薬剤師になりたくない|辞める前に整理すべきこと

なりたくない理由の整理方法と、薬剤師免許を取ってから別の道へ進む選択肢を解説

まとめ:要項の2行を読めば、企業も同じ土俵で比べられる

この記事のまとめ

  1. 16年制卒がいちばん多く入っている企業の職種は「開発・学術」。研究職とMRだけではない
  2. 2募集要項の「応募資格」を見れば、その職種が薬学部を名指しした席かどうかが分かる
  3. 3勤務地は職種・部門ごとに書き分けている会社がある。MRでは薬剤師免許は前提ではない
  4. 4企業を候補に残すなら、いま入口が開いている職種から確かめる
先生
企業の中は見に行けん。じゃが、働き方の骨格は募集要項に書いてある。応募資格と勤務地の2行を読むだけで、薬局や病院と同じ土俵に並べられる。仕事の中身や転勤の頻度までは書いておらんから、そこは説明会や面接で聞く側に回ればよい。
新人
「企業だけ分からない」と思っていたものが、実は読める場所に書いてあった、ということですね。相談者さんも、次のエントリーの前に要項を開くところから始められそうです。
先生
そのうえで、読んでも候補が絞れていかんようなら、迷いは職種選びではなく職業選びのほうにあるのかもしれん。そこは薬学生でも相談できる窓口がある。一人で抱えたまま締切だけが近づくより、状況を整理してから決めるほうが後悔は少ないぞ。
💬
オンライン・45分

キャリア相談で方向性を整理する

薬剤師→異業種を経験した相談員が、考えの整理をお手伝いします