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薬剤師が退職を言い出せないとき|切り出す3ステップと最初の一言

公開日:

「辞めます」が言い出せない薬剤師へ。切り出せないのは勇気の問題ではなく、相手・タイミング・最初の一言が決まっていないからです。誰にいつ言うか、10分をもらう一言、引き止められたときの返し方まで、今週動ける形で解説します。

登場キャラクター

薬剤師じいさん

薬剤師じいさん

薬剤師歴70年の大ベテラン。病院・薬局・ドラッグストアすべてを経験してきた生き字引。豊富な経験と公的データに基づいて、若手薬剤師の悩みにズバッと答えます。

みさ

みさ

新卒2年目の若手薬剤師。病院で働いているけど、年収やキャリアに不安を感じている。全国の悩める若手薬剤師を代表して、気になることをどんどん質問していきます!

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読者からの相談

調剤薬局で5年目です。もう辞めると決めているのに、管理薬剤師に「辞めます」が言えないまま1ヶ月が過ぎました。調剤室で二人になっても目の前に患者さんがいますし、休憩も一緒です。何度も声をかけようとしては、結局その日も言えずに帰っています。言えていないうちは次を探す気にもなれず、求人を見る手も止まったままです。人手不足なのは分かっていますし、育ててもらった恩もあります。優しい人なのに、話しかけようとすると心臓が鳴ります。

📌この記事のポイント
  • 退職を言い出せないのは勇気の問題ではなく、相手・タイミング・最初の一言が決まっていないから
  • 最初に言うのは「辞めます」ではなく「10分お時間をいただけますか」の一言でいい
  • 人員の手当ても後任探しも会社の仕事。あなたの責任は誠実な引き継ぎまで

まず結論:切り出せないのは、相手・時間・最初の一言が決まっていないから

先生
相談者さんの話、身に覚えのある人は多いはずじゃ。先に結論を言うておく。決めることは3つだけ。誰に言うか、いつ時間をもらうか、最初に何と言うか。この3つが決まれば、今週中に切り出せるぞ。
新人
3つだけなんですね…。1ヶ月も言えずにいると、もう自分の性格の問題な気がしてきそうです。
先生
そこが逆なんじゃよ。3つが決まっとらんうちは、どれだけ気持ちを奮い立たせても言えん。「今日こそ」と思って出勤して、頃合いを探しとるうちに閉局時間になる。その繰り返しで1ヶ月が過ぎるのは、意志が弱いからではない。決めるべきことを決めんまま、勇気だけで突破しようとしとるからじゃ。
新人
たしかに、いつ言うかも何て言うかも決めないまま出勤していたら、その日の空気次第になってしまいますね。
先生
それにな、待っとっても「言いやすい日」は来ん。薬局にも病院にも、暇な日というものが構造的に存在せんからの。隙は待つものではなく、作るものじゃ。
新人
言われてみればそうですね。忙しくない日を待っていたら、永遠に来ない気がします。
先生
そして最初に伝えるのは「辞めます」ではないぞ。「10分ほどお時間をいただけませんか」だけでよい。時間をもらう一言と、退職を伝える本題を切り離す。これだけで、切り出しのハードルは驚くほど下がる。
新人
えっ、その場で理由まで説明しなくていいんですか。それならなんだか、言えそうな気がしてきます。

なお、この記事は「辞めると決めた方」に向けたものです。まだ辞めるかどうかを迷っている段階なら、切り出し方より先に気持ちを整理するほうが役に立ちます。

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話しかける隙がないのは、あなたの性格ではなく職場の構造

先生
手順の前に、なぜ薬剤師は退職を切り出しにくいのかを確かめておこう。ここが分かると、自分を責める必要がなくなる。

上司と一日中同じ空間なのに、二人で話せる10分だけが無い

先生
薬局の一日を思い浮かべてみるとよい。調剤室では上司とすぐ隣におるが、目の前には患者さんがおる。カウンター越しに聞こえる場所で退職の話はできんじゃろう。休憩室も一緒、車で移動する日も一緒。距離が近すぎるのに、二人だけで落ち着いて話せる10分だけが、どこにも空いとらん。世間の退職の指南には「会議室を押さえて二人で」と書いてあるが、そもそもその会議室が無い職場も多いんじゃ。
新人
それ、病院でも似ています。薬剤部長は日中ほとんど病棟か会議で、席にいるときは他の人も周りにいますし…。近くにいるのに話しかけられない感じ、わかります。
先生
しかも上司である管理薬剤師や薬局長は、たいてい現場のプレイヤーも兼ねとる。調剤して、監査して、投薬して、在庫を見て、本部に報告する。手が空く瞬間が構造的に存在せんのじゃ。
新人
つまり「向こうが落ち着いたら言おう」と待っていると、その日は来ないってことですか…。
先生
そういうことじゃ。何度も声をかけようとして、結局言えずに帰ってしまうのは、気が小さいからではない。空くはずのない隙を待っとるからじゃよ。

「自分が抜けたら回らない」は本当。ただし人員の手当ては会社の仕事

先生
もうひとつの重しが、罪悪感じゃ。「自分が抜けたらシフトが回らない」「残る人にしわ寄せがいく」。これは気のせいではなく、多くの職場で事実じゃ。だからこそ、簡単には振り払えん。
新人
相談者さんも「人手不足なのは分かっている」と書かれていましたね。嘘ではないぶん、余計に言いづらいと思います。
先生
そこで切り分けておきたいのが、誰の責任範囲かという話じゃ。
  • 会社側の仕事:人員配置、後任の採用、管理薬剤師が交代する場合の届出などの手続き
  • あなたの仕事:誠実な引き継ぎ
新人
後任を探すのは、辞める人の仕事ではない…そう言われると、たしかにそうですね。
先生
「代わりが見つかるまで待ってほしい」と言われても、その採用活動を進めるのは会社じゃ。あなたが退職を先送りして埋め合わせるものではない。 わしが薬局におった頃も、辞める人が出た店で「後任が決まるまで」と言われとったが、結局は本部の人繰りやヘルプで埋まっていったよ。
新人
「自分が抜けたら終わり」って思い詰めてしまいがちですけど、そもそも一人の薬剤師が背負って解決できる話ではないんですね。

退職を切り出す3ステップ

先生
ここからが本題じゃ。決めるのは3つ。順番に見ていこう。
退職を切り出す3ステップ。誰に言うかを決め、10分の時間をもらい、本題で辞める意思・希望退職日・引き継ぎ協力の3つを伝える流れを示す図

ステップ1:誰に言うかを決める

先生
原則は、直属の上司が先じゃ。店舗なら管理薬剤師や薬局長、病院なら薬剤部の上席にあたる人になる。
新人
本部や社長に先に言ってしまうと、まずいんですか?
先生
上司からすれば「自分は聞かされておらん」という状態になる。残りの勤務期間の空気が悪くなるからの。円満に辞めるうえで、順番は意外と効くんじゃ。
新人
上司がほとんどお店に来ない体制のときは、どうすればいいんでしょう。
先生
電話や社内チャットで「お時間をいただきたい」とだけ伝えて構わん。時間をもらう連絡までは、対面でなくても失礼にはならん
新人
そこまで気を張らなくていいんですね。ちなみに、自分自身が管理薬剤師の場合は、誰に言えばいいんでしょう。
先生
相手はエリアマネージャーや本部の担当者、薬局の開設者になる。引き継ぎの重さは変わってくるが、切り出し方の手順そのものは同じじゃ。

ステップ2:「10分いいですか」で時間をもらう

先生
ここが最大の関門であり、いちばん伝えたいところじゃ。最初に言うのは、この一言だけでよい。
🗣️
時間をもらうときの一言

お話ししたいことがあるので、10分ほどお時間をいただけませんか。

新人
本当にこれだけなんですね。「辞めます」を言わなくていいと思うと、心臓の鳴り方が違いそうです。
先生
用件はここで言わんでよい。 今日やることは、時間を確保することだけ。そう決めてしまえば、声をかけるハードルは一段下がる。
新人
今日は時間をもらうだけ、と決めてしまえばいいんですね。言い方で気をつけることはありますか?
先生
ひとつある。「ご相談があります」は避けるんじゃ。 相談という言葉は「まだ決めておらん、揺れとる」と受け取られる。説得すれば残ると思われた分だけ、後の引き止めが強くなるからの。
新人
なるほど…。こちらは決めているのに、相手には迷っているように伝わってしまうんですね。
先生
時間を作りやすいのは、こういう場面じゃ。
  • 開局前の準備中
  • 昼に閉局する薬局なら、その時間帯
  • 処方箋が途切れて手が空いた時間
  • 閉局後の片付けが一段落したとき
  • 棚卸しや在庫整理が終わった直後
  • 病院なら、面談の時間をもらう形で依頼する
新人
その場で「何の話?」と聞かれてしまったら、どう答えるのがいいですか。これはちょっと焦りそうです。
先生
こう返せば十分じゃ。
🗣️
「何の話?」と聞かれたときの返し方

今後のことで、少しお時間をいただいて話したいです。

先生
ここで内容を話し始めんことが大事での。立ち話で切り出すと、日付も引き継ぎも決まらんまま、相手の反応だけが先に返ってくる。

ステップ3:本題で伝える3つのこと

先生
時間をもらえたら、伝えるのは3つだけじゃ。
  • 辞める意思を、決定として伝える
  • 希望する退職日を先に置く
  • 引き継ぎに協力する意思を添える
新人
3つを1回で言い切るとなると、どんな言い方になるんでしょう。
先生
たとえば、こうじゃ。
🗣️
本題での伝え方

◯月末で退職させていただきたいと考えています。引き継ぎは責任を持って対応しますので、進め方をご相談させてください。

新人
思ったより短いんですね。もっと長い説明が要ると身構えていました。
先生
意思は「決定」として伝えるのが肝じゃ。「辞めようか迷っていて」と切り出すと、その瞬間から交渉が始まる。希望退職日を自分から置くのも大事でな。日付がないと、いつ辞めるかの起点が相手側に移ってしまう。
新人
その日付は、どうやって決めればいいんでしょう。次が決まっていないのに置いていいものなのか、迷いそうです。
先生
ここで一つ、思い込みを外しておこう。求人を見るのも転職サイトに登録するのも、退職を切り出す前で構わん。 どのくらいの期間で動けそうかの目安があるほうが、退職日は置きやすいからの。「言えておらんから次を探せん」と止まっておるなら、その2つは切り離してよいんじゃ。
新人
順番が逆だと思っていました。先に見ておいたほうが、日付にも根拠が持てるんですね。
先生
そういうことじゃ。もちろん、次を決めてからでないと切り出せんという意味でもないぞ。日付の目安が持てればそれでよい。
新人
理由は詳しく話さないといけないんでしょうか。そこがいちばん重いような気がします。
先生
「一身上の都合」で足りる。詳しく説明する義務はない。むしろ給与や人間関係の不満を理由に挙げると、「では改善するから」と条件を出す引き止めを自分から呼び込むことになるぞ。どうしても話すなら、「今の職場では叶わないこと」を一つだけでよい。
新人
正直に不満を言ったほうが誠実な気がしていましたけど、逆に長引く原因になるんですね。この3点なら、口に出せば1分もかからなさそうです。

引き止められたときの返し方4パターン

先生
薬剤師の職場は人員にゆとりのないところが多い。引き止めはあるものと考えておくほうが現実的じゃ。大事なのは、言う前に返し方を持っておくこと。その場で言葉に詰まって黙ってしまうと、話が流れてしまうからの。
新人
言い返す準備をしておく、ということですか? なんだか身構えてしまいます。
先生
戦うための準備ではないぞ。押し切られんための準備じゃ。よくあるのは、この4つでな。

引き止めの4パターンと返し方

引き止めのパターンよくある言い方返し方
条件改善型「給与を上げる」「別の店舗に異動でどうか」「条件の問題ではないので、退職の意思は変わりません」と伝える
情に訴える型「ここまで育ててきたのに」「裏切られた気分だ」感謝は具体的に伝えたうえで、決定は変えないと繰り返す
後任がいない型「代わりが採用できるまで待ってほしい」引き継ぎには協力すると伝える。採用は会社側の仕事
先延ばし型「返事は後で」「繁忙期を過ぎてから考えよう」退職する意思と退職日を明確にして書面やメールに残し、日付を宙に浮かせない
新人
条件改善型って、断りづらそうですね。せっかく上げてくれると言われたのに、と思ってしまいそうです。
先生
ここで押し戻されやすいのは、退職理由に不満を挙げてしまったときじゃ。ステップ3で「一身上の都合」にとどめておくと、ここで効いてくるぞ。
新人
さっきの話がつながりました。理由を詳しく言わないのは、冷たいからではなく、話を長引かせないためなんですね。
先生
情に訴えられたときは、謝るのではなく感謝で返すのがコツじゃ。謝ると「悪いと思っとるなら考え直せる」という流れになりがちでの。「学ばせていただいたことには本当に感謝しています。そのうえで、◯月末で退職させてください」と、感謝と決定をセットで置くとよい。
新人
感謝と決定をセットで、ですね。じゃあ、いちばん困るのはどのパターンですか?
先生
先延ばし型じゃな。口頭のまま返事が来ん状態が続くと、時間だけが過ぎてしまう。そこで残すのは「お願い」ではない。退職する意思と退職日をはっきり書いたものをメールや書面にしておくと、日付が宙に浮きにくくなる。形の作り方は後の章でもう一度触れるぞ。

就業規則の「3ヶ月前」を過ぎていても、切り出せる

先生
ここで足が止まる人も多い。「就業規則に3ヶ月前までにと書いてあった」「上司が認めてくれなんだら辞められんのでは」——この2つじゃ。
新人
私も就業規則を読んだとき、けっこう前もって言わないといけないんだなと思った記憶があります。過ぎていたらもう今月は言えないんでしょうか。
先生
そこは事実を確認しておこう。契約期間が決まっていない働き方——正社員などじゃな。その場合、労働者側から退職を申し入れると、原則として2週間の経過で労働契約は終了するとされておる(民法第627条第1項)。厚生労働省の労働条件ポータルサイトも、「いくら使用者が退職を認めないと言っても、法律では、労働者が退職届を提出するなど退職の申し入れをすれば、原則としてその後2週間経過した時点で労働契約は終了することとなります」と説明しとるぞ。
新人
認めてもらえないと辞められない、というわけではないんですね。それを知っているだけで、だいぶ気が楽になります。
先生
月給制だと違うのでは、と思うかもしれん。第627条第2項には「期間によって報酬を定めた場合」の定めがあるが、2020年4月施行の改正で、この制限は使用者からの解約の申入れに限られておる。労働者側からの退職の申し入れは、月給制でも第1項で読むことになる。
新人
つまり、月給制だから2週間ルールが使えない、ということはないんですね。
先生
そのとおりじゃ。ただし、ここまでの話は契約期間が決まっていない働き方の場合じゃ。契約社員やパートで契約期間が決まっとるなら、期間の途中で辞めるときの扱いが変わる。まずは自分の雇用契約書で、契約期間の定めがあるかどうかを確かめてくれ。
新人
同じ薬剤師でも、そこが違うと前提から変わるんですね。まずは契約書の契約期間の欄を見てみます。
先生
一方で、就業規則の「1ヶ月前」「3ヶ月前」という定めは社内のルールじゃ。守るほうが円満に進むし、引き継ぎの時間も要るから、可能なら1〜2ヶ月前には伝えたい。ただし、期限を過ぎたから今月はもう言えん、というものではないんじゃ。
新人
「もう間に合わないから来期にしよう」と先延ばしにする理由にはならない、ということですね。
先生
そのとおりじゃ。ここで一つ、区別が要る話をしておく。「辞めさせてください」と会社にお願いする形——合意による退職の申込みであれば、会社が承諾する前は原則として撤回できるとされておる。一方、承諾を待たずに「辞めます」と自分の意思として告げた場合は、それが会社に届いたあと、自分だけの判断では撤回できんとされとる。
新人
撤回できるかどうかは、伝え方によって変わるということですか。あとで取り消せる前提で切り出すものではない、と考えたほうがよさそうですね。
先生
そう考えておくのが安全じゃ。じゃからこの記事の3ステップも、辞めると決めた人に向けてある。もう一つ、脅されてした退職の申し出は無効とされとる。就業規則を確認したうえで判断に迷うことがあれば、労働基準監督署や、各地の労働局などに設けられた総合労働相談コーナー(無料の相談窓口)で確認できるぞ。
新人
個別のことは相談できる窓口がある、と知っておくだけでも心強いです。
先生
念のために言うておくが、これは「2週間で辞めてしまいなさい」という話ではないぞ。契約期間が決まっていない働き方なら、認めてもらえんと辞められん、という状態は起きんと知っておくための材料じゃ。この安心があるだけで、切り出すときの怖さはずいぶん軽くなる。

切り出した後にやること

先生
無事に伝えられたら、そこからは事務的な話に変わる。ここまで来れば、いちばん重い部分は終わっとるよ。
新人
退職届はいつ出せばいいんでしょうか。伝えたその場で持っていくものなんですか?
先生
退職届(または退職願)を出すタイミングは、会社の指示に従えば構わん。ただし口頭で伝えたきり返事がなく、日付が動きそうな気配があるときは、メールなど形の残るもので希望退職日を送っておくと安心じゃ。
新人
話し合いが進まないままのときは、どこまで形にしておけばいいんでしょう。
先生
会社の返事を待たずに辞める必要があるところまで来たなら、「◯月末でお願いしたい」という希望の形ではなく、退職する意思と退職日をはっきり書いた退職届にするほうがよい。承諾を待つ形と、意思を示す形とでは扱いが変わるからの。
新人
形に残しておけば、後から言った言わないにならずに済みますね。引き継ぎのほうは、何から手をつけるのがいいですか。
先生
「いつまでに、何を」を自分から提案すると話が早い。在庫や発注の状況、施設や在宅の対応、途中になっとる案件。書き出して渡すだけでも印象が変わるぞ。辞めたあとの空気が悪くなるかどうかは、伝え方より引き継ぎの丁寧さで決まる面が大きいんじゃ。
新人
渡す資料を作っておくだけでも違うんですね。有給を使い切りたい場合は、どのタイミングで言うのがいいんでしょう。
先生
有給消化の希望は、退職の意思とセットで伝える。後出しにすると、退職日が先に決まってしまって調整の余地がなくなるからの。

残日数から退職日をどう逆算するかは、別の記事で詳しく整理しています。

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新人
それでも、どうしても言えないままの人もいると思うんです。そういう場合はどうすれば…。
先生
体調を崩すところまで来ておるなら、退職代行という選択肢もある。ただ、その前に確かめてほしいことがあってな。直属の上司にだけ言えんのであれば、本部や人事へ直接伝える道が残っておらんかという点じゃ。順路が残っとるなら、そちらのほうが後の手続きも進めやすい。心身の限界が近いときは、順番を変えて構わんよ。
新人
逃げ道を用意しておくというより、まだ試していない順路があるかを見るんですね。
先生
そういうことじゃ。それとな、次の職場探しは退職の手続きと並行して進めてよい。まだ探し始めておらんのなら、ここから動き出しても遅くはないぞ。

これから職場を探す方は、まず自分に合った転職サイトの選び方から確認してみてください。

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薬剤師転職サイトの選び方・使い方

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まとめ:切り出し方さえ決まれば、今週言える

退職を切り出すためのポイント

  1. 1切り出せないのは勇気ではなく段取りの問題。決めるのは相手・時間・最初の一言の3つ
  2. 2最初の一言は「10分お時間をいただけますか」。用件はその場で言わなくていい
  3. 3本題で伝えるのは意思・希望退職日・引き継ぎ協力の3点。理由は一身上の都合で足りる
  4. 4引き止めは4パターン。返し方を先に持っておけば、その場で押し切られない
先生
言えん期間が長引くほど、「言えない自分」が積み重なって苦しくなる。じゃが、詰まっとったのは気持ちではなく段取りじゃ。相談者さんなら、明日の開局前に管理薬剤師さんへ「10分いいですか」と声をかける。本題はその時間になってからでよい。それだけで、止まっとった1ヶ月が動き出すぞ。
新人
最初に読んだときは「勇気を出すしかないのかな」と思っていましたけど、決めることが3つに分かれているだけで、こんなに軽くなるんですね。
先生
言うてしまえば、あとは日付と引き継ぎを決めるだけの話に変わる。次の職場を選ぶほうは、切り出す前から並行して進めてよいんじゃ。
新人
止まっていた求人を見る手も、切り出せるまで待たずに動かしていいんですね。
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