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病院薬剤師と薬局薬剤師どっちへ転職?|求人票と面接で確かめる条件

公開日: 監修: 加藤智之(薬剤師)

病院薬剤師と薬局薬剤師のどっちに転職するか迷ったら、いちばん困っていることから考えましょう。20〜30代の年収中央値は薬局が高い一方、夜間勤務の有無は施設によって異なります。臨床・接客も含め、求人票と面接で確かめる項目を紹介します。

登場キャラクター

登場人物は架空のキャラクターです。セリフに出てくる現場のエピソードは、読者の状況を説明するための架空の例で、特定の人物の体験ではありません。記事の内容は監修者(薬剤師)が確認しています。

薬剤師じいさん

薬剤師じいさん

経験豊富なベテラン薬剤師という設定の案内役。公的データと現場の実情をもとに、若手薬剤師の悩みにズバッと答えます。

みさ

みさ

新卒2年目の若手薬剤師。病院で働いているけど、年収やキャリアに不安を感じている。全国の悩める若手薬剤師を代表して、気になることをどんどん質問していきます!

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読者からの相談

急性期病院の薬剤部で働いて6年目、30歳です。当直が月に4〜5回あり、夜中に病棟から呼ばれる生活に疲れてきました。転職を考えて比較記事を読むと「専門性なら病院、ワークライフバランスなら薬局」とあります。でも、薬局へ移るのがいいのか、夜間の体制が違う病院を探すのがいいのか、今の病院に残るのがいいのか、読むほど決められなくなります。ネットで「病院から薬局に移ったら接客がつらかった」という声も見かけて不安です。病院薬剤師と薬局薬剤師のどっちが自分に合うのか決められず、求人サイトを開いては閉じています。

📌この記事のポイント
  • 病院薬剤師と薬局薬剤師なら、臨床に関わりたい人や窓口での接客がつらい人は病院寄り、今の年収を上げたい20〜30代は薬局寄り
  • 夜間・休みは施設ごとに違う。平日の夜間勤務がない病院は回答施設の55.6%
  • 移る前に、困りごとを求人票で確かめる項目1つと面接で聞く質問1つに書き換える

まず結論:病院と薬局のどっちが合うかは、いちばん困っていること1つで分かれる。最後は施設ごとに確かめる

先生
まず結論じゃ。病院薬剤師と薬局薬剤師のどっちが合うかは、いちばん困っていること1つで分かれる。処方の意図や検査値が分からない(臨床に関わりたい)人と、窓口での接客がつらい人は病院寄り。20〜30代で今の年収を上げたいなら薬局寄りじゃ。
新人
相談者さんのように、夜間・休みがつらい場合はどちらになるんですか?
先生
夜間・休みがつらいなら、病院か薬局かでは分かれん。施設ごとに違うんじゃ。よく言われる「専門性なら病院、ワークライフバランスなら薬局」は、全体としての傾向の話で、移る先に当てはまるとは限らん。
新人
相談者さんが、比較記事を読むほど決められなくなったのも、そのせいかもしれませんね。
先生
じゃから決める順番を変える。1つ目は、今の職場でいちばん困っていることを1つ選ぶことじゃ。
新人
業態を先に選ぶのではなく、困りごとを先に決めるんですね。選ぶのは、どんな困りごとからですか?
先生
夜間・休みがつらい、今の年収を上げたい、処方の意図や検査値が分からない(臨床に関わりたい)、窓口での接客がつらい、の4つじゃ。
新人
今の職場の不満を、この4つのどれかに当てはめるんですね。
先生
2つ目は、その困りごとが病院寄り・薬局寄りに分かれるものか、施設ごとに違うものかを見る。3つ目は、それを求人票で確かめる項目1つと、面接で聞く質問1つに書き換えることじゃ。
新人
病院寄りか薬局寄りかが分かっても、最後は移る先の施設そのもので確かめるんですね。
先生
そうじゃ。公的データが示すのは傾向までで、病院か薬局かだけで決まるとは言えん。困りごとを1つ決めるのは、何を優先して確かめるか決めるための手順じゃ。
新人
どっちがいいと言われるより、自分で決める手順があるほうが納得できそうです。

業態を選ぶ前に、病棟業務がつらく、今の働き方を続けるか迷っている方に向けて、こちらの記事では判断の基準を解説しています。

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先生
どっちへ移るかで、つまずく場所が違うんじゃ。病院から薬局へ移る人は、病棟やチームで得ていた情報と相談相手を失いやすい。薬局から病院へ移る人は、募集の時期・年齢・経験の要件が壁になりやすい。
新人
病院と薬局の間の転職でも、どちらへ移るかによって気をつけることがまるで違うんですね。
先生
病院から薬局へ移る場合と、薬局から病院へ移る場合で、先に確かめることを並べるとこうなる。

今いる場所と考えている方向で、先に確かめることが違う

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先生
相談者さんのように、薬局へ移るか、別の病院を探すか、今の病院に残るかをまだ決めていない人は、このまま読み進めてほしい。よく言われる常識を3つ、公的データで確かめよう。

「病院は夜勤・当直がある」は病院によって違う。平日の夜間勤務がない病院は珍しくない

先生
1つ目は夜勤じゃ。「病院に勤めたら当直は避けられん」と、よく言われるのう。
新人
病院ならどこも当直があるものだと、思われがちですよね。
先生
病院で「夜勤」や「当直」と呼ばれる働き方は、厚労省の調査では平日の夜間の勤務としてまとめて数えられておる。宿直・オンコール・居残り・交代制・シフト勤務などのどれかがあれば「有り」じゃ。
新人
呼び方は違っても、夜に薬剤師が勤務する形はまとめて数えるんですね。
先生
厚生労働省の委託調査(令和4年度「病院薬剤師の勤務実態調査」)に、平日夜間の勤務の有無を聞いた設問がある。回答した2,376施設のうち、平日の夜間に薬剤師の勤務がない病院が1,320施設、55.6%じゃった。勤務がある病院は1,056施設、44.4%で、4割余りじゃ。
新人
平日の夜に薬剤師の勤務がない病院も、珍しくないんですね…!
先生
ただし、これは施設の数で数えた割合で、薬剤師の人数で数えたものではない。病床の規模や急性期かどうかで分けた集計も、この調査には無い。病床の多い急性期の病院ほど、夜間の勤務がある可能性はあるんじゃ。
新人
相談者さんのような急性期の病院だと、事情が違うかもしれないんですね。
先生
それに休日の勤務は別で、こちらは1,390施設、58.5%の病院で「有り」じゃった。
新人
平日の夜はなくても、休日の勤務はある病院が多いんですね。夜間と休日は分けて見ないといけないんですね。
先生
平日の夜間に勤務がある病院は4割余り。休日に勤務がある病院も多いが、病院であれば必ず夜間の勤務があるわけではない。夜間の体制は病院ごとに違うんじゃ。
新人
相談者さんの当直が月に4〜5回というのも、今の病院の夜間の体制がそうなっている、ということですか?
先生
急性期であることも関係しうる。ただ、同じ急性期でも、宿直・オンコール・交代制など、夜間の体制は病院ごとに違う。夜間がつらいことが理由なら、「夜間の体制が違う病院を探す」道も、薬局へ移る道もあるわけじゃ。
新人
薬局へ移れば、夜は必ず休めるものだと思っていました。
先生
夜中に病棟から呼ばれる当直と同じ重さとは言わんが、薬局でも時間外の電話対応や休日の当番がゼロとは限らん。そこは職場ごとに違うんじゃ。
新人
どちらへ移るにしても、夜と休日の働き方は確かめないといけないんですね。
先生
求人票では、勤務時間と夜間の勤務の有無・回数を見る。面接では、病院なら「夜間の体制は宿直・オンコール・居残り・交代制のどれですか」、薬局なら「時間外の電話対応と休日の当番はありますか」と聞けばよい。
新人
夜の働き方は、求人票と面接で具体的に確かめられるんですね。

子育て中の方向けの記事ですが、今の病院の夜間体制が宿直・オンコール・交代制などのどれに当たるかを確かめる手順は共通です。

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年収は病院と薬局のどっちが高い?常勤の中央値は20代は薬局、50代は病院が上回る

先生
2つ目は年収じゃ。「病院は年収が低い」と、よく聞くじゃろう。厚労省の「薬剤師確保のための調査・検討事業」(令和4年度)で、常勤の薬剤師の年収の中央値を年代別に見ると、20代は病院380万円・薬局430万円で薬局が高い。
新人
20代だと、50万円も薬局のほうが高いんですね。
先生
ところが40代は600万円で並び、50代は病院700万円・薬局600万円で病院が上回るんじゃ。

常勤薬剤師の年収の中央値(年代別・万円)

年代病院(常勤)薬局(常勤)
20代380430
30代500530
40代600600
50代700600

出典:厚生労働省 令和4年度委託事業「薬剤師確保のための調査・検討事業 報告書」図表164(常勤の年収の中央値)。薬局は、店舗販売業と併設する薬局(ドラッグストアに併設された薬局など)を含む薬局常勤全体の値です。

新人
50代では逆になるんですね。よく聞く「病院は年収が低い」とは、ずいぶん印象が違います。
先生
比較記事では、求人の集計など、年代を混ぜた平均で比べて薬局が高く見える書き方をよく見かける。じゃが年代をそろえると、20〜30代では薬局のほうが高く、50代では病院のほうが高くなるんじゃ。
新人
でもこの表は、同じ人の年収がこう伸びる、という意味ではないですよね?
先生
そこは大事なところじゃ。これは中央値で、回答した薬剤師の勤務先や年代の構成に左右される。同じ人が年をとったときの予測ではない。ただ、同じ定義で病院と薬局を比べられる公的な資料は、この調査だけなんじゃ。
新人
同じ人の伸び方ではない、と知っておくだけでも、表の見え方が変わりますね。
先生
一生分でどう違うかも、報告書自身が試算しておる。年代別の中央値を、65歳まで働く前提で積み上げたものじゃ(図表163)。病院が2億3,280万円、薬局が2億2,768万円で、差は512万円じゃった。
新人
一人ひとりの生涯年収ではないにしても、試算の上では大差ないんですね。
先生
それと、公的な調査の平均でも、資料によって結論が変わる。第25回医療経済実態調査(令和6年度)の平均では、一般病院の薬剤師が581.1万円で、保険薬局(法人)の一般の薬剤師480.3万円より高いんじゃ。
新人
えっ、比較記事でよく見る平均とは逆で、こちらの調査だと病院のほうが高いんですか。
先生
物差しが違うんじゃ。この調査の病院の値は役職者を分けておらんが、薬局の値は管理薬剤師を別に集計しておって、管理薬剤師は726.2万円じゃ。じゃから、2つの調査の数字を同じ表に並べて比べることはできん。
新人
どの調査を見るかで「どっちが高いか」が変わるなら、平均の数字だけで決めないほうがよさそうですね。
先生
相談者さんと同じ30代では、中央値は薬局のほうが30万円高い。今の年収を上げたい20〜30代なら、薬局寄りじゃ。ただ10年後にどう伸びるかは中央値では分からんから、応募先の提示年収と昇給の実績、年代別のモデル年収で確かめればよい。
新人
今の年収なら薬局寄り、でも伸び方は応募先で確かめる、ということですね。

国公立と民間の病院の違いや、病院で年収を上げる方法まで知りたい方に向けて、こちらの記事では解説しています。

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一度薬局へ移ると病院に戻れない、とは限らない。どちらの向きにも移る人はいる

先生
3つ目は、「一度薬局へ移ると、病院にはもう戻れん」とよく聞く話じゃ。2004〜2020年の薬剤師の届出を2年ごとに追った厚生労働科学研究がある。その2年の間に病院を辞めた人は1割前後(8.5〜12.2%)で、その69.6〜72.7%が薬局へ移っておった。
新人
病院を辞めた人の7割くらいが、薬局へ移っているんですね。
先生
逆の向きもある。同じ研究の令和5年度の報告では、病院以外から病院へ移った薬剤師の前職は、薬局が最も多かった。人数は病院から薬局へ移る人のほうが多いが、どちらの向きにも移る人はおるんじゃ。
新人
薬局へ移ったら病院にはもう戻れない、というわけではないんですね。
先生
「戻れる」とまでは言い切れん。移った理由は届出からは分からんし、病院の募集は出る時期が限られることが多いからのう。言えるのは、どちらの向きにも移っている人がいる、ということまでじゃ。
新人
必ず戻れるとは言えなくても、薬局から病院へ移っている人は実際にいる、というところまでなんですね。
先生
その通りじゃ。それに、移る人が多いほうが良い、という話でもないぞ。
新人
人数の多さで、どっちが良いかは決められないんですね。

いちばん困っていること1つを、求人票で確かめる項目と面接で聞く質問に書き換える

いちばん困っていることを1つ決めると、求人票で見るところが決まることを示した図。困りごとは、夜間・休みがつらい、今の年収を上げたい、処方の意図や検査値が分からない(臨床に関わりたい)、窓口での接客がつらい、の4つから1つ選ぶ。選ぶと、求人票で確かめる項目が1つ、面接で聞く質問が1つ決まる
先生
比較表を読むほど、全部の条件が気になって決められなくなるもんじゃ。そこで、入職前に職場の条件を知っていた人と、知らなかった人で、何が違うかを見ておこう。
新人
入る前に知っていたかどうか、ですか?
先生
入る前に、昇給のペースや業務内容・やりがいを知っていたかどうかを聞いた厚労省の資料がある。知らなかった薬剤師は、十分に知っていた薬剤師に比べて、昇給や業務内容への不満を理由に転職を考えている人の割合が高い傾向があった。
新人
知っていたかどうかで、そんなに違うものなんですか?
先生
病院の例で見てみよう。対象は、昇給が想像より低かったと答えた病院薬剤師じゃ。昇給の低さを理由に転職を考えていたのは、昇給のペースを十分に知っていた人(回答51人)で17.6%、全く知らなかった人(回答2,551人)で48.7%じゃった。
新人
知っていた人と知らなかった人で、差が大きいんですね…。入る前に確かめておくことが大事なんですね。
先生
じゃから、業態を先に決めるより、入る前に確かめることを先に決める。夜間・休みがつらい、今の年収を上げたい、処方の意図や検査値が分からない(臨床に関わりたい)、窓口での接客がつらい、の4つのうち、今の職場でいちばん困っていることを1つ選ぶんじゃ。
新人
4つ全部が気になる人もいると思うんですが、1つに絞らないといけないんですか?
先生
全部を満たす職場は探しにくいし、迷いも止まらん。いちばん大きい困りごとを1つ決めれば、ほかの困りごとは応募先ごとに確かめればええんじゃ。
新人
1つに絞るのは、ほかを諦めるためではなく、見る順番を決めるためなんですね。

困りごとごとの病院寄り・薬局寄りと、確かめる項目

いちばん困っていること病院寄り・薬局寄り(傾向)求人票で確かめる項目面接で確かめること
夜間・休みがつらい施設ごとに違う夜間の勤務の有無と回数夜間体制の型・休日当番
今の年収を上げたい20〜30代は薬局寄り提示年収・昇給の実績年代別のモデル年収
処方の意図や検査値が分からない(臨床に関わりたい)病院寄り(病棟のある病院)病棟業務の有無病棟に出る時期
窓口での接客がつらい病院寄り業務内容の記載窓口対応の比重・薬剤師数

臨床に関わりたい・接客がつらいなら病院寄り、20〜30代で年収を上げたいなら薬局寄り、夜間・休みは施設ごとに違う

先生
「夜間・休みがつらい」と「今の年収を上げたい」は、前の2つの話で見たとおりじゃ。夜間・休みは施設ごとに違い、今の年収は20〜30代なら薬局寄りじゃった。ここでは、残りの2つを見ていこう。
新人
表では、残りの2つはどちらも病院寄りになっていますね。
先生
「処方の意図や検査値が分からない(臨床に関わりたい)」という困りごとは、病棟に薬剤師を配置している病院のほうが解消しやすい。ただし、病棟に薬剤師が配置されているかどうかは病院ごとに違うんじゃ。
新人
病院を選べば必ず病棟に出られる、というわけでもないんですね。
先生
「窓口での接客がつらい」という困りごとも、病院寄りじゃ。薬局では、窓口で患者さんに薬を渡して説明する対応が、仕事の中心になるからのう。ただ、病院にも外来や病棟での患者対応はある。
新人
接客を減らしたいなら病院寄り、でも患者さんと話す仕事がなくなるわけではないんですね。
先生
確かめるのは、窓口での対応がどのくらいの比重かと、同じ時間帯に何人の薬剤師がいるかじゃ。
新人
同じ時間帯の人数は、病院か薬局かに関係なく確かめておきたいところですね。
先生
相談者さんに当てはめてみよう。いちばん困っているのが当直なら「夜間・休みがつらい」の行で、施設ごとに違う困りごとじゃ。薬局へ移る、別の病院を探す、今の病院に残る、のどれを選んでも、確かめ方は同じ。今の病院と移る先の夜間体制・休日の当番を比べればよい。
新人
ネットで見た「接客がつらかった」という声が不安なら、移る先の窓口対応の比重と薬剤師の人数を、面接で聞けばいいんですね。
先生
そうじゃ。どの道を取るかは、確かめたあとに相談者さんが決めればよい。

明日やることは、困りごとを1つ書き、求人票の項目1つと面接の質問1つに書き換えること

先生
やることは3つだけじゃ。
  • 今の職場で困っていることを書き出し、4つの困りごとのうち、いちばん大きいものを1つ選ぶ
  • 「困りごとごとの病院寄り・薬局寄りと、確かめる項目」の表から、求人票で確かめる項目を1つ写す
  • 面接で聞く質問を1つ、自分の言葉で書く
新人
書き換えの例があると、イメージしやすそうです。
先生
困りごとの違う例を2つ挙げておこう。
  • 「夜間・休みがつらい」(当直が多い)→ 求人票:夜間の勤務の有無と回数/面接:「夜間の体制は宿直・オンコール・居残り・交代制のどれですか」
  • 「処方の意図や検査値が分からない(臨床に関わりたい)」→ 求人票:病棟業務の有無/面接:「病棟に出るのは入職何年目からですか」
新人
相談者さんが求人サイトを開いては閉じていたのは、何を見ればいいかが決まっていなかったからかもしれませんね。
先生
そうじゃな。項目が1つ決まれば、求人票のどこを見るかが決まる。開いて閉じるだけ、にはなりにくいじゃろう。
新人
見る場所が決まっていると、求人を開くハードルが下がりますね。

次の一歩:病院で探す人は採用ページから、薬局で探す人やまだ決めていない人は転職サイトから

先生
病院で探すと決めた人は、転職サイトより先に、希望する地域の病院の経験者採用のページを開いて、応募要件を書き写してほしい。臨床に関わりたい人、接客がつらい人、夜間の体制が違う病院を探す人がこちらじゃ。
新人
病院の場合は、転職サイトより先に採用ページを見るんですね。
先生
病院の募集は出る時期が限られることが多く、要件も病院ごとに違うからのう。夜間がつらくて病院を変える人は、採用ページと面接で、夜間体制の型と回数も確かめるとよい。

募集が出る時期と応募要件の確かめ方は、こちらの記事で解説しています。

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先生
薬局で探す人や、まだどちらとも決めていない人は、困りごとが決まった今が、求人を見始めるときじゃ。今の年収を上げたい20〜30代や、夜間・休みがつらくて薬局も候補にする人がこちらじゃ。大手チェーンか中小の薬局かで迷っている人は、先にこちらも読んでおくとよい。

薬局へ移ると決めたあと、大手チェーンと中小の薬局のどちらにするかで迷っている方は、こちらも参考になります。

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新人
決めきれていない状態でも、求人を見てみていいんですか?
先生
転職サイト診断では、条件を選ぶと自分に合う転職サイトが分かるんじゃ。職場の欄で「調剤薬局」や「まだ決めていない」を選べる。今の年収を上げたいなら「年収を上げたい」、夜間・休みがつらいなら「残業や休みを見直して無理なく働きたい」が近いぞ。
新人
困りごとが、そのまま選択肢に近い形であるんですね。
先生
転職を決めていなくても「まずは情報収集したい」で使えて、約30秒じゃ。
新人
まだ決めていない相談者さんでも、これなら気軽に試せそうですね。
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まとめ:病院か薬局かは、いちばん困っていること1つと施設の条件で選ぼう

この記事のまとめ

  1. 1臨床に関わりたいなら病棟のある病院寄り、窓口での接客がつらいなら病院寄り、20〜30代で年収を上げたいなら薬局寄り
  2. 2夜間・休みがつらいなら施設ごとに違う。移る先の夜間体制と休日の勤務を確かめる
  3. 3困りごとを求人票の項目1つと面接の質問1つに書き換え、移る先の施設で確かめる
先生
相談者さんが当直で困っていることは、4つの困りごとのうち「夜間・休みがつらい」に当たるんじゃ。施設ごとに違う困りごとじゃから、今の病院と移る先の夜間体制を比べれば、薬局へ移るか、別の病院か、残るかを決める材料がそろうんじゃ。
新人
「病院か薬局か」って、業態を選ぶ話だと思っていましたけど、困りごとで病院寄りか薬局寄りかが分かれて、最後は施設で確かめる話だったんですね。
先生
見る場所が決まったら、その条件で求人を見比べればよい。薬局で探す人や、まだ決めていない人は、転職サイト診断で自分の条件に合う転職サイトが分かるぞ。
新人
相談者さんも、求人を開いて閉じるだけでなく、求人票や面接で条件を確かめられそうですね。
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よくある質問

Q. 病院薬剤師に向いている人の特徴は?

A. 人のタイプより、今の困りごとを移る先の病院で解消できるかで考えてください。「臨床や専門性を深めたい人は病院」と言われますが、病棟への薬剤師の配置や夜間の体制は病院ごとに違います。処方の意図や検査値が分からない(臨床に関わりたい)なら病棟のある病院、窓口での接客がつらいなら病院寄りです。移る先の病院の病棟業務と夜間の体制を、面接で確かめてください。

Q. 病院薬剤師の仕事はきついですか?

A. きつさの中身は、夜間の体制と病棟業務によって病院ごとに違います。厚労省の委託調査(令和4年度)で平日夜間の勤務の有無を聞いた設問では、回答した2,376施設のうち、平日の夜間に薬剤師の勤務がない病院が55.6%でした。一方、休日の勤務は58.5%の病院にありました。病棟業務の有無と、病棟に出る時期を面接で確かめてください。

Q. 病院から薬局へ移ると年収は上がりますか?

A. 年収の中央値の差は、転職して上がる額ではありません。厚労省の調査では、常勤の年収の中央値は20〜30代では薬局が高く、40代では並び、50代では病院が高くなります。ただし、実際に年収が上がるかどうかは移る先の提示額で決まります。求人票で提示額と昇給の実績を確かめてください。